今年もそば食う昭和40年男。

例年通りに初出社となった4日の昼は、なんの迷いもなくいつものそば屋に直行した。江戸時代から続くわが街が誇る更科布屋だ。シンプルな温かい一杯がいいなとかけと迷って選んだのは山菜そばだ。出汁をすするとこの日までの非日常の食事から一気に日常へと戻してくれる。「うまいなあ、やっぱりうまい」と感謝の気持ちすら抱くおっさんだ。

今年は年間何そば(!?)かカウントしようかななんてことを考えたりもしたが、無粋だからやめた。食いたい時におもむくままに食う。そばなんてのは江戸時代から続くファーストフードだぜなんてうそぶきながら、山菜そばを平らげて店を出た。出汁をすべてやっつけても罪悪感がないのも、そばってのはいいな。

加齢とともにそばのありがたみが強くなっている僕で、仲間よりもずいぶんおじいちゃんである。読者の集い『浅草秘密基地』ではラーメンの話題になることがあるが、皆さんの通な話にまったく乗れない。というのも、僕が好んで行くのは昔ながらの赤いのれんがかかった店で、昭和な醤油や味噌ばかり食っている。まっ、おじいちゃん舌なんだから仕方なしだな。

細く長くいきましょうなんて、年越しそばの時期に耳にする。そば好きの割にはこの教えを飲み込めない。これに関しては昭和40年男の多くが一緒でなかろうか。まだまだ太く生きてやるなんて思いつつ、長生きなんて興味ねえぜとつっぱる男が断然多い気がする。僕らは無い物ねだりでそばを選ぶんだな(笑)。

 

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