幕末維新番付がおもしろい。

幕末番付先月開催されていた『土佐から来たぜよ! 坂本龍馬展』は残念ながら行けなかったが、じっくり観てきたという友人より土産をいただいた。幕末の英傑たちの番付表で幕府側が東、新政府側が西になっているクリアファイルだ。

ワクワクしながら横綱から見ていく。タイトルは『慶應幕末維新番付』だから、多くの男の子に火がつくのではなかろうか。西の横綱に西郷さんがきちんと名を連ねていてよい。双方に横綱2人、大関5人、関脇10人、小結12人、前頭13人ずついる。大相撲がこんな人数になったら幕内の取り組みはさぞおもしろいだろうな。幕末好きの方々からは異論反論もあるだろうが、そんなケツの穴の小さいなことは言わない。ただただ、作者の苦労と工夫に微笑みながら綺羅星のごとくビッグネームが並んでいるのをじっくりと見ればよいのだ。と、しばし楽しんでいたが前言撤回で僕はケツの穴の小さな男になってしまった。

ない、ないないない。勝海舟がいないじゃないか。維新において彼の存在は絶対的なもので、これだけの名前を並べている作者が見落とすはずがない。吉田松陰もいないことに怒りを覚え始め、すると漏れている名前が次々出てきた。そんな時間がしばしすぎ「おおーっ、こんなところだったか」という場所に見つかった。勝海舟はなんと行司だ(笑)。同じく気になった佐久間象山も行司で、僕にとって海舟と並び幕末スターベストテン(!?)に入る吉田松陰は理事で、素晴らしいさばきだな。他にも理事には緒方洪庵や横井小楠、橋本左内らの名が並び、そうきたかと唸る。山内容堂、島津斉彬、徳川斉昭らが審判委員になっているのもよい。さらにさらに、世話人にはジョン万次郎や天璋院、お登勢さんにお龍さんの名もある。茶目っ気たっぷりの番付を肴にして、幕末好きたちと語り合いたいものだ。横綱が愛した言葉「敬天愛人」を貫く生き方なんかも、俺たち世代はじっくり語り合えるだろう。うーむ、呑みたい。

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