昭和な食堂を探せ。

水口またまた素晴らしい店を発見した。厳密に言えばテレビで見かけて狙っていた所で、先日ついに一杯呑ることができたのだ。今日はこの素晴らしい昭和食堂をご紹介しよう。最近僕のブログで好評(!?)の不親切グルメガイドだ。

店内は我々世代がイメージする食堂のまんまだ。観光客や外国人ばかりの浅草なのに、ここはまるで別世界である。僕が入った日は地元のおっちゃんばかりで、思い思いに呑んでいた。つまみの数々はそのまんま定食になるメニューも多くあり、単品と定食の値段が多くのメニューに記されている。呑んべいの中でサラッと定食を平らげて帰る客もいた。

一緒に行った友人に任されてオーダーしたのは、まずおっさんの定番ポテトサラダ(380円)。マグロの刺身とぶつがオススメとしてあり、コストでブツ(700円)を選択した。さらに栃尾の油揚げ(380円)がラインナップされていて迷わず頼み、ここのオリジナルメニューのいり豚(580円)なる料理の4品をオーダーして中生で待つことしばし、出てくるスピードはまさしく食堂である。キビキビと働くおかみさんやホールのお姉ちゃんが気持ちよくて、まさにおっさんパラダイスだ。料理のクオリティが素晴らしく高い。マグロはなんらかのルートを持っているのだろう、深い味を満喫できた。油揚げは他の店で食べたことがあり、栃尾は旨いにきまっちょると食通ぶったりする僕だ。そして名物いり豚。これぞ昭和な味わいで、デミグラスっぽくてちょっぴりケチャップやカレーを感じて、でも最も強いのはウスターソースっぽいという不思議な味だ。玉ねぎがたっぷりで豚の取り合いになるかもしれんからお気をつけて。

さらに追加であじフライ(480円)とこれまたオススメのぬか漬け(250円)をオーダー。あじフライは肉厚なのが3枚ドーン。月並みだがカリカリとふっくらのフライは揚げ物の素晴らしさを再認識させてくれた。自家製のぬか漬けはいい塩梅の漬かり具合で完璧だ。ここで残念ながら次の約束がありタイムアップとなってしまったが、間違いなく再訪することが決定した。

昭和25年から続く浅草らしい店で『浅草秘密基地』のマスターも絶賛の店だ。というか、幼い頃より浅草に世話になり働いたこともあるうえ、秘密基地まで展開している僕がここに行っていなかったことは「なんという失態だ~」と心が叫んだほどいい店だった。さあ、不親切なガイドだ。六区通りの演芸場からほど近い。以上。検索すれば一発でわかってしまうが、ここは冒険心と遊び心で探していただきたい。健闘を祈る。

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