カレー万歳!!

カレー「さてと、今日の昼飯はいつも閑古鳥が鳴きっぱなしのラーメン屋へ行こうかな」と足を向けた。僕の会社界隈は中華の店が多く、激戦に負け戦を強いられている昔ながらの中華屋さんだ。スッキリとした普通のラーメンが好みのおっさんばかりが入店している。と、このビジュアルはまったく関係ないですな(笑)。いや、その店は普段あまり歩かない道を通って行く。その途中にクルマで営業しているカレー屋を見つけたのだ。700円のメニューが4つラインナップされ、写真を見るとどれもうまそうだ。行列もそんなに長くないから予定を変更して並ぶことにした。

4つからどれを選択しようかと、並びながら悩み続けた。カレーってのは罪な食い物でその誘惑の強さったらフード最強だろう。今日は閑古鳥を少しだけ泣き止ませようと向かったのに、ワゴン車からの香りとパネルの写真にコロッといってしまった。

ルンルン気分で社のデスクに持ち帰り、さ~ていただきます。カレーはメインのインド風とご飯の上にドライタイプが乗っていて2種ということになる。双方うまい。やや冷めている残念さはあったがこれで700円は納得できた。

食べながら思う。僕らが生きてきた時代に料理の多様化とレベルがよくぞ激変したと。『Hanako』を中心としたグルメ本やデートマニュアルを掲載した雑誌の情報が、飲食店の繁昌に直結していた。一方で『美味しんぼ』のような食のウンチクマンガも大きく関わっただろう。発展を続けた時代が10代後半から20代前半のもっとも多感で、自由な金がわりと多かったころとシンクロする俺たちは幸せ者だ。店もドンドンオシャレになっていき、またリーズナブルになった時代も同じく多感な頃に見続けた。女の子たちに喜んでもらおうと努力した昭和40年男は多かろう。

その後はより多様化とその深化が進み、今ではこんなに本格的なカレーがワゴン車で売っているのだと、その恩恵にあらためて感謝した本日のランチだった。ごちそうさまでした。

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