磐田から明石まで。

明日は早朝から出張に出かける。
ほぼ毎度、東京〜磐田〜明石のコースをたどるようになってもう15年以上が経つ。
うちが得意とするバイク関連の仕事である。
せまりくる本誌締切の焦りの中でこうした仕事をキチンとこなすのが、
スーパーハイパービジネスマシーンな俺なのさ。

来年の予算をぶんどってくるのがこの出張の使命である。
国内4メーカーといわれる、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキで
本社が東京にあるのはホンダのみ。そのホンダでさえ
予算をぶんどる仕事というと主には埼玉の和光になってしまう。
ヤマハがジュビロで有名な静岡県の磐田、
スズキが同じく静岡県の浜松で、
カワサキが兵庫県の明石である。
移動時間はそのまま貴重な時間を奪っていくが、もう15年以上もこんな出張を繰り返しているとまあ慣れたものである。
移動中だからできる仕事を用意してのぞむスーパーハイパービジネスマシーンな俺なのさ(ってうるさいっ!!)。

景気後退と円安の影響、少子化でバイクが売れないなどなどバイク業界を取り巻く環境は大変厳しい。
当然予算が減ったから、安くても仕事をとろうとする。
この15年で10円稼ぐ手間がグーンと増えてしまったのは
280円で食べられる牛丼とさほど変わらないのかもしれない。
加えて、せっかく行くのだから出来る限り効率のいいものにしようと
いろいろと詰め込むことになり、今回も3泊4日の行程は目一杯のスケジュールだ。
東京に戻って、着替えてそのまま『宴』へと向かうことになるだろう。

そんな厳しい出張であるが、バイク業界というところはその商品特性である
 ・ 前にしか進まない乗り物である。
 ・ 人生を楽しくする趣味のものである
によるところだろうか、担当さんたちはみんな気分のいい人たちで
「私が客なんだよ君」みたいな態度を取る人間はゼロだ。
「一緒に知恵を絞ってなんとかがんばりましょう」という商談ばかりなのだ。

さらに今回は『昭和40年男』にとって楽しみな取材もひとつねじ込んだ。
それが「タメ年男の妻たち座談会」で、明石のあとに大阪へと戻り現場に顔を出すことになっている。
この企画は前号の特集内で好評だったもので、独立させて今号にも掲載することになった。
前回掲載した関東妻との違いが出るのではないかと、元気印の大阪取材となったわけだ。
3〜4人の妻たちとの座談会に参戦する僕は、かなりいじられることになるだろう。
怖いながらも楽しみで、その内容に期待してしまう。
開けっぴろげで答えてくれるだろうし、
キチンとオチをつけるあの文化がタメ年亭主たちをどのように語るのか?
帰ってきたら、さわりくらいはここで触れようと思う。
今後もいろんな地域での連載にしていきたいと思うので、
エントリーしてくれる編集者というか手伝ってくれる方がいたら協力して欲しい。
というのも、今回大阪を担当してくれるのは、タメ年編集者で東京出張がわりと多く、
浅草秘密基地にも顔を出してくれる方なのだ。
こうしたつながりから雑誌が充実していくのは大変喜ばしい。
東京に編集部があることはウィークポイントにもなりかねないと
常々思っていたところに、強力な味方を得たことになる。
広がっていくといいな、この動きが。というわけで待ってまーす。

あっ、そうそう、今日はこれからアーティストの林田健司さんの取材に出かけてきます。
これね、驚愕の取材体制で僕自身も初体験になるものなんでお楽しみに。
充実の第5号までカウントダウンとなってきた。

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