都知事選に託す一票の行方。

写真来週日曜日に迫ったこの話題になることが多く、先日の『浅草秘密基地』でも議論を展開した。僕個人としては、今回ほど気持ちが盛り上がらない都知事選はこれまでにない。そして僕の周囲には、同じ意見を持つものが少なくない。

東京都に生まれ、汚れきった空気を吸いながら成長し、そして今もこの地で働いている。僕はこの東京が大好きだ。隅々まで詳しく知っているわけでなく、むしろトレンディな場所は苦手で、銀座なんか何度行ってもどっちに向かっているのかわからなくなってしまう。そんなエリアも含めて、実にいろんな表情を持っている。江戸の歴史が色濃く残っていたり、下町には喧噪と人情が詰まっていて、これほどエキサイティングな街は世界にもそうそうないだろう。いつだって刺激をくれ、ワクワクさせてくれるのだ。

そんな大好きな東京のボスを決める重要な選挙なのに、なんでこれほど盛り上がらないのか? それは、主な立候補者たちから東京への愛を感じられないことに尽きる。都知事という役職を得るための戦いに見えてしまうのだ。本気で国際都市東京を愛して、その深さと大きさの証として公約があるはずなのに、そう感じさせてもらえない。石原さんと猪瀬さんにはそれがあった。もちろん問題がなかったわけじゃないし、石原さんなんかむしろ問題の方が多かったが、それもこれも国際都市としての東京の現在と未来を思うがゆえのことだったと思えば合点がいく。石原さんが力技で突き進み、多くが否定した2回目の五輪招致活動や東京マラソン、そして猪瀬さんが推し進めようとしていた都営とメトロの乗り入れなどなど、2人の仕事には未来の東京の価値創造と、深い愛があふれていた。有力候補者たちが挙げている争点にこうした未来の価値創造に向けた構想は、残念ながら現状ではあまり感じられない。あと1週間で1票の価値を見出したいものだ。白票にだけはしたくない。

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1件のコメント

  1. 昭和40年生まれの差別主義者は、こぞって田母神を支持しているんだろうな。
    いい大人にもなって、差別とか恰好悪いwww
    他人をキチガイとかいう老害石原慎太郎を長年支持してきたんだしなwww

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