【S40News!】メカデザインの巨匠・大河原邦男氏の展覧会。

超・大河原邦男展
『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』B全判ポスター原画/1981 ©創通・サンライズ
超・大河原邦男展
『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』B2判(Bタイプ)ポスター原画/1981 ©創通・サンライズ
超・大河原邦男展
『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』B2判(Bタイプ)ポスター原画/1982 ©創通・サンライズ

兵庫県立美術館は、ガンダム、ダグラム、ボトムズなどのメカデザインを担当した大河原邦男氏の展覧会『超・大河原邦男展 -レジェンド・オブ・メカデザイン-』を2013年3月23日(土)から5月19日(日)にかけて開催する。観覧料金は一般1,300円。

大河原邦男氏はアニメーション作品に登場するロボットなどをデザインするメカニカルデザインという仕事を日本において確立した、生ける伝説とも呼ぶべき存在。『科学忍者隊ガッチャマン』(1972)、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』(1977)、『機動戦士ガンダム』(1979)などの作品は、昭和40年男にとって忘れることのできないアニメばかりである。そのメカデザインを担当した大河原邦男氏の展覧会となれば、気にならないはずがない。

ガンダムに代表される硬質でリアリティにあふれるものから、ヤッターマンに代表されるユーモアにみちたものまで、多様な魅力をたたえる大河原デザイン。それは20世紀の視覚文化に大きな影響を与えたという意味で、まさにレジェンド的存在と言えるだろう。

この展覧会では下記の7つの章にわけて大河原デザインの秘密に迫る。作品の中核をなすのは大河原氏直筆の設定資料。これまで門外不出とされてきたもので、そのほとんどが本邦初公開だという。総出品作品数は400点以上。かつてない規模の展覧会と言える。
 


 
1章 「メカニカルデザイナー」誕生

大河原邦男氏がアニメ史上初めて、ロボットなどのメカを専門にデザインする「メカニックデザイナー」としてクレジットされた『科学忍者隊ガッチャマン』(1972)を中心に、それまでの日本のアニメ作品における代表的なメカデザインを紹介。

超・大河原邦男展
『科学忍者隊ガッチャマン』基本設定(決定稿コピー):アルケオ/1973頃 ©タツノコプロ
超・大河原邦男展
『科学忍者隊ガッチャマン』基本設定(決定稿コピー):ミクロサターン/1973頃 ©タツノコプロ

 

 
2章 ロボットアニメの黄金時代 メカニカルデザイナーとしての成長と躍進

 
70年代後半のロボットアニメ黄金時代を中心に、大河原氏が初めて手がけた主役ロボット 『ゴワッパー5ゴーダム』(1976)、そして変形・合体を特徴とする巨大ロボット『無敵鋼人ダイターン3』(1978)のデザインを紹介。

超・大河原邦男展
『無敵ロボ トライダーG7』企画資料:トライダーG7 パワーアップ・メカ/1980頃 ©創通・サンライズ
超・大河原邦男展
『ゴワッパー5 ゴーダム』基本設定(決定稿コピー):ゴーダム/1975頃 ©タツノコプロ
超・大河原邦男展
『無敵鋼人ダイターン3』基本設定(決定稿):ダイターン・ハンマー ダイターン・ファン/ 1977頃 ©創通・サンライズ

 


 
3章 兵器としてのロボット 大河原デザインのひとつの到達点
 
リアリティを感じさせる設定によりアニメに革新をもたらした『機動戦士ガンダム』(1979)に始まり、『太陽の牙ダグラム』(1981)を経て、大河原氏のメカデザインのひとつの頂点といえる『装甲騎兵ボトムズ』(1983)へと至る“兵器としてのロボット”を紹介。

超・大河原邦男展
『機動戦士ガンダム』最初期設定:ザク/1978 ©創通・サンライズ
超・大河原邦男展
『機動戦士ガンダム』基本設定:ガンダム内部図解/1979頃 ©創通・サンライズ
超・大河原邦男展
『太陽の牙ダグラム』ポスター原画 ©サンライズ
超・大河原邦男展
『機動戦士ガンダム』基本設定(決定稿):ハロ(部分)/1979頃 ©創通・サンライズ
超・大河原邦男展
『装甲騎兵ボトムズ』基本設定(決定稿):スコープドッグ ランドセル装備 [前]/1983 ©サンライズ

 

 
4章 カワイイ、メカ もう一人の大河原邦男

 
“カッコイイ” ロボットデザインによって一世を風靡した大河原氏だが、一方でタイムボカンシリーズに代表されるユーモラスで親しみを感じさせるメカデザインの傑作も数多く生み出している。ここでは『ヤッターマン』(1977)以降のものを紹介。

超・大河原邦男展
『魔道王グランゾート』企画資料:メガロックス/1988 ©サンライズ・R
超・大河原邦男展
『超力ロボ ガラット』企画資料:シルバー/1984 ©サンライズ
超・大河原邦男展
『タイムボカンシリーズ ヤットデタマン』初期設定:タイムラクーダ/1980頃 ©タツノコプロ

 

 
5章 リアリズムの拡張 大河原ブランドの洗練と深化

『機動戦士ガンダム』にモビルスーツという設定が登場した後には、ロボットなどのメカの設定は多様なものとなり、アニメ作品の世界観を支える重要な要素となる。『未来警察ウラシマン』(1983)、『銀河漂流バイファム』(1983)など、80年代の作品を中心に紹介。

超・大河原邦男展
『蒼き流星 SPTレイズナー』初期設定:レイズナー/1985 ©サンライズ
超・大河原邦男展
『銀河漂流バイファム』初期設定:バイファム スリングバニアー/1983頃 ©サンライズ
超・大河原邦男展
『未来警察ウラシマン』基本設定(決定稿):マグナビートル/1982頃 ©タツノコプロ

 

 
6章 ロボット・ヒーローの復活 もういちど子供たちのために
 
90年代に入ると、大河原氏は小さな子どもたちのための変形・合体を行う巨大ロボットのデザインを精力的に手がける。そのなかから『勇者エクスカイザー』(1990)、『勇者王ガオガイガー』(1997)などを紹介。

超・大河原邦男展
『勇者エクスカイザー』基本設定(決定稿):エクスカイザー[前]/1989頃 ©サンライズ
超・大河原邦男展
『勇者特急マイトガイン』初期設定:マイトガイン[前]/1992 ©サンライズ
超・大河原邦男展
『勇者王ガオガイガー』基本設定(第3稿):ガオガイガー/ 1996頃 ©サンライズ

 

 
7章 大河原邦男の今

 
2000年代に入っても衰えることを知らない大河原氏の仕事を『機動戦士ガンダムSEED』(2002)、『一発必中!!デバンダー』(2012)などと共に現在進行系で紹介。

超・大河原邦男展
『一発必中!! デバンダー』基本設定(決定稿):チビメカ-ヤカン・ドビン・茶ワン/2012 ©タツノコプロ・デバンダー製作委員会 2012
超・大河原邦男展
『機動戦士ガンダムSEED』基本設定(決定稿):フリーダムガンダム/2003 ©創通・サンライズ・毎日放送
超・大河原邦男展
『一発必中!! デバンダー』基本設定(決定稿):タマゲターメカ (部分)/2012 ©タツノコプロ・デバンダー製作委員会 2012

 


  
実に 盛りだくさんのテーマで、大河原邦男氏のこれまでと今がわかる展覧会となりそう。ロボットアニメ好きなら見逃すことのできない本展覧会。ぜひ足を運ぶべし。

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