バイクブームはどうよ?

さあ、発売まであと2日だ。今号 (vol.16) もたくさんの反響がもらえるといいなあ。今頃は書店の倉庫でぐっすり眠っているの分身ちゃんたち、がんばるんだぞー。

次号の特集テーマは「ブーム」で、6つのブームを取り上げている。その中の一つに、レーサーレプリカブームも入れたのだが、みなさんにとってこのブームはどうだった?

高校に入ると、趣味嗜好が分散していった。僕が通った高校はバイク禁止だったが、もちろんそんなことおかまい無しの連中ばかりだった。ただ、革ツナギを着込んで峠を攻め込んだり、湘南爆走族への加入を希望するような輩はいなかったように思う。せいぜい50ccのスクーターかがんばってギア付きに乗るのが精一杯だったのは、経済的な理由からだ。マンガや雑誌を見ては、その向こうにある世界にため息をつきながら妄想を膨らませたものだ。余談ながら、昨今のバイク需要の中心は断然40代で、我々が憧れた日々を今になって実現させている人が多いようだ。

僕は中学の時に興味を持ち、友達と上野のバイク街 (当時はすごい賑わいだった) に行き、最新のマシンを眺めていつか乗りこなす日を夢見ていた。そのいつかがやってきたのはずっと後になってしまったが、バイクを手に入れた日は『月刊オートバイ』を眺めて興奮したあの日や、上野に通った中学時代の自分をハッキリと思い起こしたのだった。

「委員長、さぶいですね」の『750ライダー』に始まり、『あいつとララバイ』、前述の『湘南爆走族』などなど、シビれるバイクマンガが多かった。それはまるで、スーパーカーブームの再来を狙っているかのようで、まんまとハマった少年たちは日本に空前のバイクブームを巻き起こしたのだった。加熱していくブームの中で、レースシーンに注目が集まった。現在も継続している夏の祭典「鈴鹿8耐」と呼ばれる耐久レースには、ワンサカと人が押し寄せ、レーサーを描いた『汚れた英雄』は大ヒットと、今では考えられないようなレースブームとなった。その憧れのマシンのレプリカモデルが街にあふれ、革ツナギはカッコいい男のユニフォームだった。今回はそのレプリカブームへの導入から終焉までを丁寧に綴っている。バイクファンはもちろんだが、あの日指をくわえて見ていた多くの昭和40年男の胸を打つ直球ストレートだ。

僕のバイクへの憧れを決定的にされたのが、ジャンプで連載された「青い流れ星!!」(『街道レーサーGO』) だった。RZ350が主役となった漫画で、突如終わってしまったのを悔しがった記憶が強く残っている。きっと人気がなかったのだろうが、僕にとってRZの青いラインは永遠の憧れとなって刻まれているのだ。皆さんは、この漫画を覚えているかなあ?
 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. RZ350はマンガで知った記憶はあるんですが、タイトルは覚えてなかったですね。きっと青い流れ星だったんでしょうね。読んでた雑誌といえばジャンプしかなかったし。

  2. スーパーカー、バイク特集ってことで次回「昭和40年男」ロゴのステッカーを付録に付けたらどうですか?
    愛車に貼ってもらえば仲間意識は湧くはわ、他人同士が仲良くなるかもしれないし。
    レースと同じでスポンサーは自分で開拓しなきゃ。

コメントは受け付けていません。