まずは余談から。一昨日つぶやいた 箱根駅伝大予想はだいぶ外した。これだからおもしろい。駒澤の監督の “男” 大八木さんが、駆け引きなしで2区に田澤選手と発表したのはよかろう。が、原監督までも男を貫き、2区を近藤選手で勝負に出た。東京国際もエース丹所選手を入れたから、ガッチガチの花の2区となりそうだ。駆け引きとしては、まず順天堂と中央がそれぞれの絶対エースを補欠にした。この二人も2区に入れてくれれば、史上最高の戦いになるのだが、三浦・吉井両選手ともに1区でガチンコというのも見たい。僕が推す國學院の平林選手 (5区で見たかった) も補欠だから、やはり2区投入かそれとも1区か。各校序盤でペースに乗りたい。総合優勝をかけては、青学の岸本選手が補欠で9区に入れたいところだったが、“男” 大八木監督はここにエース級の山野選手をエントリーしたから、原監督は8区を選択して勝負を早める。去年9区でMVPを獲った中村選手も補欠だから、8区で駒澤の前に出て、9区を同レベルでしのぐ。とかとか、当日までにゆっくりとオーダーを考えることにしよう (って、俺は誰だ!?) 。ともかく号砲まであと3日。楽しみじゃ。
さて、今日も表紙で今年を振り返ろう。現在最新号 (vol.76) でまだ勝負を続けている今年ファイナルの12月号だ。この3年、11月発売の12月号は音楽特集でお届けしている。去年は 鮮やかな表紙でエディ・ヴァン・ヘイレンの一周忌に捧げた、タイトルもヴァン・ヘイレンの衝撃のデビューアルバム『炎の導火線』からいただき『魂の導火線』とした。うーむ、我ながらナイスだ。俺たちが洋楽に興味を持つ頃、ロックシーンはさまざまな新しいジャンルが生まれ、ヘビィ・メタルブームもその大きな一つだった。ヴァン・ヘイレンのデビューが1978年だから、中学になった年だ。その前年の同時期にも、1978年を日本のロックの元年だと宣言した 問題作を打ち込み、双方ともに大好評を得た。こうして12月イコール音楽ものという方程式が出来上がり、かなり早い段階から何にしようかと企みを繰り返し、俺たちの心の奥底にしまってあったニューミュージックに決定したのである。
過去の2冊同様、俺たち世代にバッチリとハマった。表紙を飾ったのはアリスで、パッと思いつく「冬の稲妻」で『ザ・ベストテン』に登場したのが中学に上がる寸前の冬で、3年続けて1978年が主体となっている特集ということになる。ちょっとそれるが、俺たち世代を考えるとつくづく幸せである。多感な頃に国内外に音楽のビッグバンが生じて、百花繚乱の様相で ’80年代に突入していくところと、最も音楽が必要な頃とがシンクロしたのだから。
特集冒頭のメッセージでは、それまで夢中だった歌謡曲スターと、ニューミュージックと呼ばれた音楽を届ける方々とは違いを感じていた、とした。アリスもなんだかとても不思議だった。ルックス的なかっこよさは感じないものの、男臭がよかった。歌詞のとおり、私の心は引き裂かれたのだ。表紙を飾っただけでなく、3人揃い踏みでインタビューに応じてくれて豪華なページになった。
さらに特集では岸田敏志さんや尾崎亜美さんら多くのインタビューが得られた。加えて、感心させられる検証記事が多く並び、昭和音楽を語る上で重要な二ューミュージックを掘り込んだ永久保存版に仕上がっている。お正月を豊かに過ごせるはずだから、購入してない方は書店へと走れ。買いですな。