誕生から45年… “ドロンジョ” が令和に復活!! 演じるは、池田エライザ。【期間限定公開】

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2022年 10月7日 (金) より WOWWOWで放送・配信がスタートした、タツノコプロ創立60周年記念作品『WOWWOWオリジナルドラマ  DORONJO/ドロンジョ』
 
今週発売となった『昭和50年男』11月号/vol.019 では、主演のドロンジョ役・池田エライザさんに直撃! 本作に関するインタビューの全編を、Webでも期間限定でお届けします。


 
「絶望的な展開のようで、
 生きるエネルギーと希望を感じられる物語」

 
あの『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』の人気キャラ・ドロンジョがイメージを一新し、実写ドラマの主人公となって帰ってくる! ダークヒロインとして令和によみがえった、切なくも美しい “ドロンジョ” の魅力を、主演の池田エライザが語った。

(取材・文:増子剛史 / 撮影:鬼澤礼門 / スタイリング:福田春美 / ヘア&メイク:RYO)
 
 
1977年 (昭和52年) 〜 ’79年 にフジテレビ系列で放送された人気アニメ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』が今年、放送開始から45周年を迎えた。「豚もおだてりゃ木に登る〜♪」「このスカポンタン!」「今週のビックリドッキリメカ」「ポチッとな」、そして「お仕置きだべぇ」の合図とともにドッカ〜ン。…潔いまでの “お約束” が詰まった国民的アニメである。昭和50年男のなかには幼き頃に、夕方のテレビにくぎづけになり、その後、繰り返し再放送で観た人も多いだろう。

また、2008年 (平成20年) には『ヤッターマン』が再アニメ化、その翌年には実写映画化されている。CG技術の向上による “原作アニメ実写化” ブームの流れのなかで、女優・深田恭子が、期待を裏切らないコスプレ姿で、ドロンジョ役を明るくセクシーに演じ切り、自身の当たり役となったことも記憶に新しい。

さて、本題はここからである。それまでの “お約束” に忠実だった “昭和” “平成” の『ヤッターマン』とは一線を画す、新ドラマが “令和” に誕生した。池田エライザ演じる主人公・泥川七音 (どろかわなお) が、ドロンジョとして悪に手を染めるまでの前日譚を描いた、タツノコプロ創立60周年記念『WOWWOWオリジナルドラマ  DORONJO/ドロンジョ』(10月7日から放送開始) である。

先行して公開されたキービジュアルでは、黒い格闘技スタイルの衣裳に機械の義足をつけ、鋭い表情でこちらを凝視する立ち姿が衝撃的だ。俺たち昭和50年男が知る、赤と黒のコスチュームに身を包んだ、陽気で高飛車、しかもどこか憎めない “あの” ドロンジョ様のイメージは一新されている。また、先に公開された 公式YouTube によれば、「人生を拳にかけた」貧しい娘が「ある日、全てを失う」こととなる、「絶望と覚醒」の物語であり、「ここに新たなダークヒロインが誕生」するというのだ。
 

■アニメは再放送で観てました

主演の池田エライザは、今年、2本の映画に出演。この秋の新ドラマにも絶賛出演中で、今や引っ張りだこ。『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系列) では “ゴチメンバー” としても活躍し、テレビやCMで見ない日はない。平成8年生まれの現在26歳。当然、アニメ放送時はまだ生まれていなかったわけだが…。

「アニメ『ヤッターマン』はケーブルテレビで再放送を観てました。アニメのドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーの3人は長年愛されてきたキャラクター。軽快なテンポと、おもしろさやユルさをもった、“応援したくなる” 悪役の元祖だと思います。ただ、今回のドラマはすごくダークなお話になっているので、そういう意味では全く作品のテンションが違うんですけど、新しい解釈になっていると思います」

物語は、アマチュアボクシングに打ち込む七音 (後のドロンジョ) が、ライバルの聖川愛花 (後のヤッターマン2号/山崎紘菜) と日本代表の座をかけて対決するところから始まる。しかし、ある事件をきっかけに “絶望” し、裏社会へと身を投じる様相が描かれる。

後のヤッターマン1号となるやさしい性格の高岩田ガン (金子大地) や、後のボヤッキーとなるメカの開発が得意な飛悟 (ひゅーご/矢本悠馬) 、後のトンズラーとなる怪力な匠苑 (しょーん/一ノ瀬ワタル) も登場。人間関係は複雑に絡まっていく。原作アニメとどこかリンクする人物造形も魅力のひとつだ。

「作品のなかで、アニメ版のドロンジョを彷彿とさせる、有名な大泥棒の逸話も出てくるパラレルな世界観も楽しみにしてほしいです」
 
 
DORONJO / ドロンジョ 90秒 スペシャル予告映像【WOWOW】
 
 

(次ページへ続く →
「七音がDORONJOになっていく。そのなかで、正義の定義が変わっていく」 [2/2] )

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