泣き虫なおっさん。

 

立て、立つんだジョーっ、いやAKIHIROーっと段平会長が叫んでいる。が、は立てない。精神と時の部屋に入ったかのごとく重力が僕を押しつぶす朝を迎えたのは、ここで何度もつぶやいた、昨日は福井県の高浜町で「ラブ・ジ・アース ミーティング」を開催したからだ。MCとして叫び続けた喉がガラガラなのと、全身を包み込む鉛のような疲労感を味わっている。が、これが清々しくてうれしいのだからドMだな。

 

昨日、僕は清掃終了後のステージイベントで泣いた。大の大人が人前で泣いた。男は人生で3回しか泣いてはならぬと、泣く度に親父から言われ続けた。「産まれた時におぎゃっと泣くのと、父母が死んだ時だ」と。だがビービー泣いてばかりの僕は、大人になってさらにひどくなっている。でもね、昨日は仕方ないさ。まあ聞いておくれよ。

 

フォレスタの仕事をしていると、拍手の圧とか熱とかを感じさせられることが多い。特にコロナ禍でなんとかコンサートが開催されたが、お客さんの入りは悪いという会場では、まるでそれをカバーするかのごとく力の込められた拍手が飛ぶ。昨日の僕に向けられた拍手がまさしくそうで、ステージイベントの開口一番に “ラブ・ジ・アースの活動が20周年を迎えた” と発すると、参加者たちから大きな大きな熱い拍手が届けられたのである。これに瞬間的に反応してしまい、ポロポロとやってしまった。あーっ、恥ずかしい。でも本当にうれしかった。20年もやってきたのに参加者が一定数から増えないことや、それでも惜しみなく協力してくれるホンダ・ヤマハ・スズキさんのご厚意、イベントの先々で応援してくれる地元の方々ややはり少ないとは言えご参加くださる方々の笑顔などなどが、この拍手によってすべて覆い被さってくるかのごとき感覚だった。これで泣かないのは無理だよ。

 

20周年イヤーの今年は例年同様、秋にも海岸清掃イベントの「ラブ・ジ・アース ミーティング」を開催予定だ。まだ決定ではないのだが、候補として10月に静岡県の牧之原市で調整に入った。ここでは絶対に泣かないように、今から鍛えておこうと思う。ぜひみなさん、お越しいただきたい。今からその気でいておくれ。そして、昨日参加してくださった皆さま、心よりお礼申し上げます。あたたかな気持ちを送ってくれてありがとうございました!!
 

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