尾美としのりさんのナチュラル ~大編集後記。

 

カミングアウトってほどじゃないが、僕は髪を染めている。散髪屋でやってもらうと高いから (うわーっ、ケチケチ) メンズビゲンである。散髪後の大嫌いな作業で、だから僕はカットに行くと目一杯短くしてもらい2ヶ月くらいもたせる。ビゲンは1ヶ月を過ぎるとコロナワクチンのごとく効力が弱くなってきて、散髪直前はひじきのマヨネーズ和えのような頭になるが、その辺は気にしないから染め直さない。ホント、あの作業が大嫌いなのだ (って、好きなやついないよね)。何年前だろうか、急激に白髪が増えていった頃に仕事を通じた先輩から「心配されるよりビゲンだよ」と言われて、以来この暮らしだ。確かに当時、「苦労しているのか?」とか「何かあった?」と聞かれることが多かったが、先輩の言うとおり白髪を染めるとピタリと止まった。が、最近おっさんは揺れている。以前本誌にご登場いただいた吉川晃司さんも、シワも白髪もすべて男の勲章だと言っていた。この言葉が僕の中に響き渡っていて、もういいかなと思ったりもするのだが、散髪から帰ってきて鏡を見ると白髪の混じり具合が中途半端でカッコ悪い。そしてビゲンに手を、いや髪を染めてしまうのである。吉川さんや、この写真のごとく尾美さんのようにかっこいいシルバーヘアでないから、せっせとかったるい白髪染めへと走らせるのだ。もう少し白髪が進行したら「へ~んしんっ、とおっ」を決めるつもりだ。

 

長い前振りになった。が、タメ年男の尾美さんを語る前振りとしては適正だろう (ホントか?)。テレビピープルでありながら、ありのままでいられる男に魅力を感じないわけがない。この歳になって、写真のような素の魅力を醸し出せるということが、長く役者人生を続けられるということなのだろう。尾美さんの4ページは、爽やかな風のような仕上がりなので目一杯吸い込んで満喫してほしい。

 

尾美さんの役者経歴から人生を感じ取っていただきたい。加えて人柄がにじみ出た言葉の数々が並び、最後には彼ならではの、そしてタメ年男らしいセリフで締め括られるのが気持ちいい。くどいが、本当に爽やかな風が吹くから感じ取っていただきたい。

 

錦織一清さんに始まり、扉を挟んで古田新太さん、そして今日ご紹介した尾美としのりさんと続く昭和40年生まれスーパースリーで、最新号 (vol.69) は怒涛の攻めを作った。タイプがまったく異なるからこそおもしろいし、それぞれからご自身の中に取り込んでいただくエッセンスを取捨選択しながら楽しんでみたらいかがだろう。こんなカッコイイ男たちだから無理と言うなかれ。よくよく考えれば、教室でふざけていたかもしれないタメ年男である。あれからたかだか40年ちょっとの時間しか流れていない。人生100年時代だと考えると、これからの時間は人生まだまだ長いし、すげー重要だ。彼らのように共に前へと進もう。と、ポジティブな気持ちになってもらえたらうれしいなあ~。
 

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