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辞書好きな昭和40年男。

2018 年 1 月 26 日 プロデューサー コメント

同業の先輩から「『広辞苑』の改定が最後らしいよ」と促され、清水の舞台から飛び降りたのが10年前のことだ。「最後じゃ買わないと」と手に入れてその直後に2人は大満足で辞書について語り合いながら呑んだ。

 

 

だが少し前に騒ぎになったのはご周知のことだろう。先輩の言葉がガセネタとなる、第七版が堂々リリースとなったのだ。本棚に刺さっているのが最終版でなくなったのはちょっぴりガクッとはしたが、この文化が守られたことはそれ以上の大きな喜びだ。

 

 

僕は紙の表現が大好きだ。いろんな要素があり、そのひとつに無駄があふれていることだと常々主張していて、未来永劫だと信じている。例えばこの『広辞苑』をめくる時は、直接その言葉だけでなくその前後やついつい目に止まった言葉などに感心させられたり学んだりできる。こうした無駄に興ずるのは、実にふくよかで人間らしい行為だ。書店に行って本を選ぶのも、ついつい興味が湧いて買ってしまったり、漫画雑誌なんて始めは興味がない作品を読み進めることで自分の嗜好が広がったりする。欲しいものだけを直撃することは効率はよいが、実はものすごく貧相な行動じゃないかと昭和なおっさんは確信している。

 

 

『広辞苑』に限ったことなく、辞書を眺めるのは楽しいものだ。高校時代にそんな友人がいて、そんなものかねとパラパラやると自分の無知に落胆させながらもなるほど面白い。言葉の世界をブラブラと散歩しながら探る感覚である。

 

 

さて問題発生だ。この第7版を購入すべきか。六版を買ったばかり(10年だが)だから八版を待つことにしようかな。岩波さん、10年後によろしくお願いします。

 

 

 

  

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