奔走中。

2011 年 4 月 7 日 プロデューサー コメント

バイクの話になるが、僕にとってはもちろん重要な仕事である。こちらの業界も例外でなく、
大きく傷つき苦しんでいる。そりゃそーだよね。いくつもの工場が壊滅的被害を受けていて
生産ができない。生産どころか、消費マインドの冷え込みで在庫が動かない。春のベスト
シーズン到来にあわせて一斉に開催されるはずだったイベントは、世界グランプリを筆頭
に延期や中止が相次いでいる。お台場のビックサイトで行なわれる国内最大規模のバイク
見本市であるモーターサイクルショーも、中止となってしまった。バイクイベントは準備に
大きな労力がかかるから、早々に中止が決定されてしまうものが多かった。

 

自粛からはなにも生まれないと、僕はある日お台場のイベントスペースを押さえにかかった。
中止が相次ぐ中で逆の発想で、こうなったら何かやらかしてやろうという思ったのだ。日曜日
であることと、大きくスペースを確保できることを条件にしたら、5月15日が空いていた。仮の
予約を入れると今度は企画立案と関連企業訪問を始めたのだ。こんな時節だからどうしても
自粛ムードになる。だったらチャリティを目的のイベントにすればいいじゃないかと、義援金
集めを目的にすると説得に歩いた。もちろんチャリティであるから僕たちに利益は出ない。だが
今はそんなことを言っている場合じゃない。今動けるものが市場や元気を取り戻すために走る
ことは、自分で発しているメッセージである。当然、その通りに行動するのである。

 

半年くらいかけて準備しなければならないものを、一気に仕上げることの牽引力が求められ
ている。いろんな意見が出るのを調整しながらまとめ込んでいては間に合わないから、とに
かく引っ張るのである。普段はクライアントであるみなさんだが、今回ばかりはこちらの言う
ことを聞いてもらっている。ある会社の社長に電話したら大笑いしながら賛同すると言ってくれ、
同時に直談判はやめてくれと注意されてしまったよ(笑)。まだまだ問題が山積しているが、
会場とは本契約を交わしたからもう引き下がれない。ずいぶんと無謀なやり方ではあるが、
とにかく前進しているのである。雑誌だってがんばって作る。戦後最大の危機なのだから、
人生最大級に働かねばならぬ。以前の行動基準など捨てて、今できることを最大限にやる
だけだ。僕たちの責務をまっとうしたい。

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