野球中継は昭和の原風景!?

タイガース今年のセ・リーグはとんでもないことになってますな。これほどの混戦のままで、まさかの9月下旬を迎えようとしているのだから。ここからは見所満載の試合が数多く展開されることだろう。ファンにはたまらない日々となる。

プロ野球に興味を持った頃からタイガースファンだった。東京下町は圧倒的にジャイアンツファンばかりで、それがどうにも気にくわないからタイガースというチョッピリ不純な動機で応援を始めてそのまま今まで続いている。中学生の頃や大阪に住んでいた19歳の頃、そして所帯を持って一家の大黒柱となった20代の頃は燃えまくっていた。とくに所帯を持って子供が小さかった頃は、膝の上にカワイイ息子をのせてブラウン管に映し出された野球を見ている時間が至福だった。これまた不純なのは、その中継がタイガースでなくてもよかったことだ。幼い頃に膝のぬくもりを感じた親父のようになれた。野球を見ながら晩酌をする大黒柱になれたのがたまらなかったのだ。

とは言え、所帯を持った当初は居酒屋のバイトの兄ちゃんだったから、そうそう休みはなくてそんな幸せは年に数回しかカウントできなかった。昼間の仕事に就いたらきっとその数がドーンと増えるだろうと思った転職後は、家を出る時間こそ格段に早くなったものの、帰宅時間はほぼ変わらず毎日最終電車というのは想像と違っていた。でも当時は「24時間戦えますか」の時代だったから、そういうものだと受け止めてナイター中継を捨てるしかなく、するとあら不思議。プロ野球への興味もタイガース愛も少しずつ沈静化しながら今に至っているのだ。

それでも腐ってもファン。朝刊のスポーツ欄はいつも見入ってしまう。今年はジャイアンツがずいぶんともたもたしていて、ここに来ても調子が上がらないビッグチャンスで、むしろスワローズやカープが調子を上げているじゃないか。うーん、どうなるのだろうペナントレースは。

そしてひとつ悩ましいのが『昭和40年男』vol.29 の特集『俺たちが震えたあの瞬間 (シーン) 』昭和50年のカープ優勝を取り上げてから、どうもカープが気になる。古葉監督の壮絶とも言えるあの記事を読んだ同世代ならきっとわかってくれることだろう。いやいや、僕は生涯タテジマなんだと妙な葛藤が生まれている (笑) 。ともかくなんとしても、ビールを楽しみながらこの混戦の中の野球中継を眺めたい。昭和のお茶の間と親父のことを思い出しながら燃えるのだ。ウーム楽しみだなあ。
 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. 関西やから、がちがちの虎キチでっせ。小学校の頃は「野球選手」やなく「阪神タイガースに入団する」のが夢やった。(中学で自分の力量には気づかされるんですが)
    昔はけっこうローカルテレビで試合終了までしてくれたんですが、最近はあまり最後までせんと
    「誠に残念ですが試合終了までお伝えすることができません・・・」
    さびしいでんな。
    今はほとんど興味あらへんけど、娘も小さい頃は一緒にシロクロのヘルメットで二人でテレビのまえでメガホン叩いてましたな。
    今は自室で布団に寝転がって「一人」で見てんまんねんけど。
    今年はまさに大混戦暗黒時代のこと思たらこの時期に熱い応援できんのは幸せと思い
    また明日から自室で一人雄たけびあげながら応援しますわ。
    ちなみに今年唯一の生観戦は7月24日藤浪投手完封勝利、江越選手ツーランの試合。
    気持ち良い「六甲おろし」でしたな。

    • 東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアムでそれぞれ『六甲おろし』を歌いましたが、甲子園ではまだの偽物です。
      そっちに住んでいた昭和60年は金が全くなくてそれどころでなかったですが、ラジオで聞きながら呑んだビールの味は忘れられません。伝説の3連発もラジオでリアルタイムで体験しました。歓声でなにが起こったのか理解するまでずいぶん時間がかかりましたが、あれも忘れられない想い出です。

コメントは受け付けていません。