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懐かしの嘉門雄三!!

2012 年 8 月 23 日 プロデューサー コメント

 

 

先日、小林克也さんのインタビューに行ったのはお伝えしたとおりだ。スネークマンショーでのカッコいい声と、ベストヒットUSAでの英語っぷりに惚れ込んだ昭和40年男だろうが、もうひとつ、このレコードの克也さんはいかがだろう?

嘉門雄三との謎のシンガーが、東京渋谷のライブハウス『エッグ・マン』で行なったライブに、ゲストで駆けつけた克也さんがものすごくいい味出している模様が封じ込まれている。ちなみに写真は、自分所有の高校時代から使っている国産ストラトキャスターもどきと一緒に撮った。んなことはどうでもよい。このオタクなアルバムを持っているのは、もしかしたら昭和40年男がもっとも多いかもしれない。リリースが82年だから17歳になる頃だ。ビクターを象徴する、このユニークなジャケットに登場している方が嘉門雄三だろう。そしてこの方の正体が、当時サザンの桑田圭祐さんだということはあまり知られていなかった(ウソ)。レコードでは、嘉門雄三にダーリンと呼ばれ、数々のパフォーマンスを見せている克也さんだ。

聴いていない方のために解説すると、収録されているのはほとんどがカバーナンバーで、じつにバラエティに富んだものだ。桑田さんの懐と“好き”がよくわかる選曲で、当時の空気を伝えるAORだったり、クインシージョーンズの名曲までが入って、かと思えば古いR&Bナンバーをもってくる。ディランやバンドといった確実なところもしっかり入れ、本人が大好きなビリージョエルからは2曲が収録されている。そうそう、クラプトンのまんまのブルースメドレーがあり、やっぱり外さないビートルズとゴチャゴチャでありながら、しっかりとまとめ込まれている。ここら辺はさすがの桑田さんというしかない。B面ラストにはライブが12月だったこともあってか、ジョンの『イマジン』となっているすばらしい1枚だ。ちなみに放送禁止用語が飛び出していて、ピー音まで入る凄まじさもいい。正直に言うと、当時サザンはチャラいだけの女子供が聴く音楽だと豪語していた。ああ、若さとは愚かなものよ。ただ、このアルバムによって懐を知り、またチョクチョクここで話題にする伝説のロック番組『メリークリスマスショー』で、桑田さんに一目置くようになったのだ。ともかくこのアルバムにはぶっ飛ばされた。

なんでこのアルバムを思い出したかというと、克也さんのインタビューがキッカケだったが、もうひとつ。最近『浅草秘密基地』で、なぜかビリージョエルの『ガラスのニューヨーク』をちょくちょく歌う自分がいる。この曲、ただのポップナンバーだとヒット当時はさほど好きでなかったはずなのだが、なんで歌えるのかなとふと考えたら、このアルバムの存在によって当時なんとなくカバーしたからだった。そいつを今になって引っ張り出しているのだ。

こうした、今となってはオタクなアルバムを『昭和40年男』から声をあげていき、再発売とかに持っていけたらおもしろい。権利やらめんどくさいものがあるのだろうが、やはり相当苦労しただろうはずの、桑田さんと松任谷由実さんの共作『Kissin’ Christmas』だって、30年以上の時を経てベスト盤に収録したのだから。そしてこのアルバムは同じくビクターの管理だから、可能性がないわけじゃない。僕ら世代がみんな買うから50万枚くらいはいきまっせ。この他にも昭和40年男が愛した廃盤はたくさんあるはずだから、再発運動を起こそうぜ。

 

 

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