上を向いて歩こう。

昨夜は忘年会の余興…、というよりメインコンテンツだったステージでのバンド演奏でギターを弾いてきた。写真のとおり、フェルナンデスのストラトコピーモデルを使って、約1時間の演奏を若干のミスをしたもののなんとか乗り切ったのだった。ああ、楽しかった。いつも東海道でバカをやっているキンもベースでしっかりとバンドサウンドを支え、昭和40年男編集部の意地 (!?) を見せつけたのだった。

バンドは10人の大所帯で、年齢レンジがものすごく広い。下は20歳から上は62歳と、なんと息子よりも年下の子と一緒のステージに立ったことになる。ウーム、思えば歳をとったものよのう。そこで繰り広げられた曲はクラッシック歌謡曲ばかりだが、若者たちも楽しんでいたようである。これだけ歳が離れていても、同じの感覚で楽しめるのは音楽のすばらしさだ。スポーツのように、若さに勝てないという部分が小さいからだなと、そんなオチを付けながらの打ち上げの楽しいこと盛り上がること。それにしても「夢芝居」とか「津軽海峡冬景色」とか、演歌までよくもつき合ってくれたものだ。

編集部金子とはしみじみ音楽をやっていてよかったなと語り合った。僕らの仕事には音楽的なアプローチはとても役に立つ。演奏しながら曲の組み立てを、自然と学んでいるのだ。サビへの導入をどのようにして盛り上げているかとか、全体をピリッと締めるエンディング、抑揚の付け方とか実に様々なことで、雑誌づくりに応用される。それとバンドという集団でのクリエイティブワークは、そのまま本づくりの現場とシンクロする。な〜んて、ややマスターベーションな会話が成立するのも、演奏がうまくいったからだろうな。

たくさんの曲を演奏し、最後は「上を向いて歩こう」で締めた。この曲が今年の日本にどれほど力を与えてくれただろうか。参加者すべて、楽しく過ごした面々であるがやはり傷ついているのだ。その傷を癒すのは互いの気持ちの連鎖が必要で、こうして会場で一瞬でも心を一つにできるのは音楽のすばらしさである。そして、ここぞという時にこの曲があることもすばらしい。この名曲への解釈が、また一つ深まった夜だった。
 

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