仮面ライダーカードのおもひで。

迫る〜ショッカー♪と、こいつを眺めていると思わず口ずさんでしまう。いやあ、バッカみたいに集めたなあ仮面ライダーカード!! 俺たち世代の根っこにある収集癖は、小学生の低学年時代にこのカードによってもたらされた。今に至ってもその悪癖が抜けないのは、幼少時にあまりにもしっかりと植えつけられてしまったからだろう。罪なメーカーだぜ、カルビーさん(笑)。

 

このアルバムをゲットした時の嬉しさったらなかったなあ。ラッキーカードを送ってから、到着するまでの月日はワクワクしっぱなしだった。届けられた真新しいアルバムに触れた時の感動は、今も胸に熱く残っている。そしてあーでもないこーでもないと、カードを詰め替えたりした。それ自体がすげー楽しかったのだから、俺たちったら安上がりだなあ。

 

このアルバムとカードは読者ミーティングの「浅草秘密基地」にフラッと現れ、そのコレクションで参加者たちを驚愕させた方に借りたものだ。だいぶ長いことお借りしているから送った方がいいのだろうが、お宝ゆえなんとなく怖い。それに、会って感謝の気持ちとともにお返ししたいのだが、ご周知のとおり「浅草秘密基地」は現在開催を見合わせている。返せねーじゃないか、憎っくきコロナめ!!

 

『昭和40年男』で以前取材した方で、バーの開業資金を仮面ライダーカードのコレクションで調達したなんて話を聞いた。◯百万円にもなったと笑っていたが、現在でもきっと高額取引されているのだろうな。僕のコレクションはどこに行ってしまったのだろう。捨ててしまったとは思いづらいのだがどうなんだろう。みなさんはまだ持ってますか?

 

それにしても、今目の前にあるカードとアルバムに、若干ながら安っぽさを感じてしまった。当時のキラキラは、自分の胸の中で大きく膨らんでいるのだ。何事も想い出ってのは年月をかけて美しくなるんだね。

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