キャンディーズの夏が来た!から続くトライアングル。

5月になると胸の中でジングルする曲だと、何度このブログでつぶやいてきただろう。『夏が来た!』は僕にとって心の名曲だ。空の青さに緑が輝くという、なんとも爽やかな歌い出しを聴くたびに僕がイメージするのが、5月の桜だ。花が散った後の元気な新緑から、少しずつたくましさを増していくかのように濃い緑へと変わっていく。「暦の上ではもう夏ですね」と言葉が交わされる立夏の頃に、花とはまた異なる桜の美しさを、見事なまでの緑葉によって味わえる。本格的な夏へと向かっていく喜びを増幅してくれる曲だ。

 

続いて夏名曲といえば、唱歌の『夏は来ぬ』だ。古い言葉だから現代で言えばキャンディーズと同じタイトルだ。こちらは穂口雄右さんが描いた季節よりももう少しお尻が長く、立夏から梅雨時にかかる頃を表現している。季語や動植物の名称が多く並び、俳句の「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」のような清々しさとワクワクする気持ちを運んでくれる名曲中の名曲だ。あらためて聴いてみてはいかがだろう。今の年齢になったからこそ見えてくるものがある。

 

季語が多く並び清々しさを感じるという点で『夏が来ぬ』と同タイプに感じている夏曲が、吉田拓郎さんの『夏休み』だ。麦わら帽子に始まり、カエルにトンボ、絵日記に花火に夕立と怒涛の夏ワードが続き締めは蝉の声だもの、いやあ参った。タイトルどおりに、『夏が来ぬ』よりさらに後ろの夏を運んでくれる。ギンギラ太陽に汗を流して遊んでいる、まさに僕が大好きな季節を歌い上げていて、少し物悲しさを感じる曲調から8月31日の悲哀を感じるのはきっと僕だけだろうな(笑)。毎年怠けて…、いや元気に遊んで過ごしたツケが全部まわって来る日だったもの。

 

と、『夏が来た!』が立春の頃。そして『夏は来ぬ』になるともう少し後までの季節で、バトンタッチするのがそう、今の時期は『夏休み』だ。見事な夏曲トライアングルでしょ!!

 

日本人は季節を愛する。歴史的な背景からもそれは大いにあるだろうが、そいつを語るのはいつかまた別の講釈にするとして、わが街が誇るアイドルも現在、夏を目一杯表現してくれている。電車の利用者たちの胸にいつもそっと寄り添いながら、季節やその月を感じさせてくれる憎いやつだ。今年は随分と梅雨が長い。早く明けないかなあ。ギンギラの夏の太陽に挑戦したいなあ。こいつを眺めながら、そんな風に思っている今日もまたいとおかしだ。

 

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