加藤 茶 vs 志村けん

今回の3番勝負はスゴイ。“禁断”とした僕の心意気を感じていただきたい。なんでここまで踏み込んだかというと、前回の投票が伸び悩んだからだ。懐かしの食べ物対決として、給食、駄菓子、洋食と、食いしん坊の自分にとってはスッゲーおもしろいと感じたものの、読者さんからは不評だったようだ。そこで僕は魂を売った。そう、これはクロスロードに立ったロバートジョンソンの心境でお送りしているのだ。雑誌が売れるためなら、評判が良くなるためなら、そしてこうした企画が盛り上がるためなら、魂どころか体だって売っちゃうよーん!!って誰も買わないっちゅうに!! と、興奮気味なのは、昭和40年男のみなさんならこの禁断具合(!?)からご理解いただけるだろう。

まず1発目はドリフのエース2人の対決とした。そうそう、最新号の『ガツンとひと言、兄貴の説教』で実現した加藤茶さんのインタビューは読んでくれたかな。なに、まだ買っていない。すぐに書店へGoです。今号は評判がいいらしく、売れ切れ店も出ているようなんで、そんなときはそのまま書店で注文してくれれば、我が社にはまだ在庫があるからすぐに対応しまっせ。うん、さりげなくPRするあたりは、さすがに魂を売っちゃった軽いヤツだな。

で、なんの話だっけ。そうそう、加藤茶 vs 志村けんの対決ですよ。僕は今回のインタビューで加藤茶さんに礼を述べた。ドリフのギャグのおかげでクラスの注目を引っ張ることができた。もっというと、今につながる“火のないところに煙を立てる”ことを生業にしていく自分になったのは、小学生だった僕がドリフやその他のギャグで“ウケた”経験からだ。もっともっとウケたいと思う気持ちが、ギャグを探求させた。これはそのまま、音楽という表現へと走らせていき、ライブ活動につながり、やはり“ウケたい”と練習や工夫を積んだ。こんな経験を経て、今のようなエンターテイメントをカタチにする職業になったのだ。つまり、今こうして皆さんと対峙しているのも、元はといえばドリフのおかげなのである。おーっ、大河ドラマ級のストーリーだね。

そんな人生の恩人であるドリフのエースふたりを、小学生の頃はとにかく真似た。ただ、加藤茶のギャグの方が笑いを取るのが難しくて、ほとんど演じなかった。“ちょっとだけよ”をやってすべった記憶がある。対して志村けんはカタチができ上がっているギャグといったらいいのだろうか、真似るだけで何とかなる。「イッチョメイッチョメ」とシャウトすれば完成で、ドガーンと笑いが取れた。この違いが2人の大きな差かもしれないな。リズムというか間が重要な加藤さんの独特のギャグは、小学生の手に負えるものじゃなかったのだ。どこかとぼけた感じを、ギャグの中に入れこまなければならないのも、表現力を必要として難しい。この辺は、今回のインタビューで探れるからやはり最新号は必読ですな(笑)。

僕はね〜、どっちに入れようかな。まだ勝負は始まったばかり。とことん悩むことにします。みなさんガンガン投票してくださいね。

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