書店棚を占拠する昭和40年男シリーズ!!

▲この状態を我々は平積みと呼び喜ぶ。こうなっている時、この写真でいうところの下段の方が地位が高い気がするのだがどうなんでしょう、書店さん?

言うまでもなく書店さんは、我々の商売の生命線である。最近はネットもそこそこの販売数になっているが、雑誌は書籍に比べると依存度がかなり低い。このサイトに来ていただいているようなジャンキー (!?) の方々ならいざ知らず、雑誌購入アクションは書店でパラパラして、気に入ったものだけをレジへと運ぶという方が大多数ということだ。

 

そこで、いかにいい陳列をしていただくかを考え抜いて作るのが表紙だ。いい陳列によって手に取る確率が上がることになり、その方々が家で読みたくなることで我々は勝利する。だから表紙を見た瞬間に、書店の担当さんの「ハッ」を作ることが極めて重要で、その意味では 最新号 (vol.61) は普通にかっこよくて「ハッ」という点では少々厳しかったかもしれない。だが、表紙に採用した東京タワーが昭和40年に撮影されたと知れば、手に入れた読者さんはきっと「ニヤッ」としてくれるはずだ。

 

編集長に返り咲いたのがちょうど2年前の今頃だった。7月に発売になる50号の大台となる『昭和40年男』の勝負を「昭和洋楽」に定めて、久しぶりのタクト振りに手がちぎれそうになっていた頃だ。僕はこの時が50号記念であることと、やがてくる10周年を見据えて目一杯の攻撃を仕掛けることを決意した。それが今日のタイトルにつながる、書店棚の占拠だった。

 

というのも、ウチは知名度があまりにも低く、それは逆にまだまだ部数に伸びしろがあるということになる。ではどうやって知名度を上げるかといえば、書店棚でロゴマークが踊ること、すなわち発行ペースを上げればいい。そこで、偶数月に過去記事を集めた総集編という変態な本作りを敢行した。名付けて “知名度アップワクワク大作戦” である。奇数月の11日が本誌の発売で、偶数月が総集編の発行とターゲットした。少なくとも1年は続けてやろうと取り組み、現在ちょうど丸2年発行を達成できる12冊目の増刊号の作業が進んでいる。

 

前回の総集編『昭和が描いた 俺たちの未来』は、表紙に皆さんの度胆を抜くノストラダムスで作り、中身もいい構成だと胸を張れる間違いなく傑作だ (うぎゃー、自画自賛) 。が、書店の休業が相次いでしまい、どうやら苦戦している。休業中の書店で、今もまだ梱包が解かれないままの僕の分身がたくさんあるのだ。棚に並べてもらえないのは、売れないという評価よりも断然つらい。まあ、日本中がそんなことになっているわけだから言いっこなしなのだが、素晴らしい一冊をリリースできた。今作っているのもきっとおもしろいよー。

 

▲おーっ素晴らしい。『昭和40年男』が平積みされている上はこのようになっていた。『昭和50年男』とさらに後ろにはノストラダムスがいる。が、見えないのでその威力半減だな。とはいえ、ロゴが出ていることで作戦は成功だと言える

そして去年の秋には、ず〜っと以前からやりたいと言いながら手が出せなかった『昭和50年男』をリリースした。これを『昭和40年男』の裏に入れたいからと、11日発売にして、増刊は16日前後に設定したのだ。これまた破壊力が上がり、我々のブランドが常に書店の棚に誇らしげにあるのがうれしい。が、この最新号も残念なことに『昭和が描いた 俺たちの未来』同様、梱包が解かれていない本がたくさんある (泣) 。まあともかく、この2冊と東京を特集した最新号は大苦戦になることは覚悟の上だぜベイビー。だがいよいよ、緊急事態解除が見えてきたのは一安心で、僕のハートは燃えているのさ。次の増刊と『昭和50年男』はリバウンドで爆発的に売れまくるはずだ。

 

書店の棚に誇らしげにいる横に、『僕らの80年代』の2号が並んでいた。総集編の隣にもいる。尊敬するマガジンハウスさんからターゲティングしてもらったみたいで、弱小出版社としてはすこぶる気分がよろしい。それにしても、『オレたちの90年代』を特集した隣に “僕ら” という表現で80年代とは、極めておもしろい現象とも言えるな (笑) 。ありゃりゃ、今日は長くなっちまったぜソーリー!!
 

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