小松崎茂先生の貴重な原画も! 昭和館特別企画展「SF・冒険・レトロフューチャー ~ぼくたちの夢とあこがれ」の動画が公開されました!

皆さんこんにちは。編集部まつざきです。現在発売中の昭和40年男総集編「昭和が描いた俺たちの未来」はご覧頂けましたでしょうか? 昭和40年男世代が、かつて思い描いた未来…リアルなものから空想やオカルトまで、さまざまな角度から昭和が描いた未来を取り上げました。

昭和40年男総集編「昭和が描いた俺たちの未来」定価1,280円(税込)

「未来の原体験 少年誌のSFパノラマ」

総集編『昭和が描いた俺たちの未来』の記事、「未来の原体験 少年誌のSFパノラマ」では、小松崎茂先生や伊藤展安先生をはじめとする多くの画家が描いた未来画を10ページわたって掲載しています。

小松崎先生といえば、空想科学イラスト・戦記物・プラモデルの箱絵(ボックスアート)など、挿絵の第一人者として活躍され、後の画家やイラストレーターなどにも大きな影響を与えた方です。戦前・戦中は戦記小説の挿絵や、軍艦、戦車、飛行機などの戦争イラストを数多く発表、戦後は自分の絵で子供達を励ます事は出来ないかと考え、少年誌向けに表紙や挿絵で空想科学イラストを数多く描き続けました。

1956~58年にかけて講談社から発行された『少年少女世界科学冒険全集』(全35巻)の表紙絵も有名で、第5巻を除く34巻を小松崎先生が手がけています。この表紙絵は表紙と裏表紙で一続きの絵柄になっていて、本をたたんだ状態ではよくわかりにくいのですが、広げてみると一枚の絵になっていることがわかります。そんな表紙絵の貴重な原画が、実は3月中旬~5月初旬にかけて東京・九段下にある国立の施設である「昭和館」で展示される予定でした。

昭和館特別企画展「SF・冒険・レトロフューチャー~ぼくたちの夢とあこがれ~」と題した展覧会では、戦中から戦後にかけて『少年倶楽部』誌上で活躍した樺島勝一先生や、『黄金バット』を生み出した永松健夫先生の作品など、数多くの貴重な作品を見ることができますが、そのなかでも圧巻なのが、先にご紹介した「少年少女世界科学冒険全集」の表紙の原画なのです。

昭和館特別企画展「SF・冒険・レトロフューチャー~ぼくたちの夢とあこがれ~」

「SF・冒険・レトロフューチャー~ぼくたちの夢とあこがれ~」
「少年少女世界科学冒険全集」の表紙原画。とてもいい状態で保存されていて、その色のきれいさに感動します。

休館中でしたが、今回個別に取材させていただく機会をいただいて、その展示室を拝見いたしました。展示室内には書籍の現物も展示されていて、印刷された絵と原画を見比べることもできて、このすばらしい展示をたくさんの方に観ていただきたいと思いました。

こちらが書籍「少年少女世界科学冒険全集」。全巻ずらりと並べられています。

残念ながら、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために「昭和館」は4月24日現在も休館中です。この企画展も開催の予定は未定ということで、YouTube昭和館公式チャンネルに、昭和館特別企画展「SF・冒険・レトロフューチャー~ぼくたちの夢とあこがれ~」を紹介する動画が公開されました。まだ実際に見ることはできませんが、ぜひこの動画で、貴重な作品の数々をご覧下さい!

本展詳細はこちら。

図録の購入については昭和館HPにてご確認ください。

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