うさぎ跳びの間違い探し 〜大編集後記。

 

発売から10日が経ちしつこいと言われそうなんで、ひとまず大編集後記は今日でおしまいにしよう。で、今日のタイトルそのまんまになる貴重な画像をアップした。みなさんが今手にしている最新号(えっ、手にしてない? 書店へGo!)の特集のど頭に掲載している、扉と呼ぶページと見比べてほしい。うーむ、こっちもよかったかなあなんて。文章にも随分と直しを加えていて、最終的には右ページの最後をきっちりと縦ラインで揃えるように加減して仕上げた。

 

と、扉ページは表紙とともに僕の大切なおもちゃ…、もとい仕事だ。あーでも無いこーでも無いと何パターンも作る。入れるべきビジュアルと文章をデザインするだけのシンプルな作業ながら、そのパターンがいくらでもあるからおもしろいのだ。文章ひとつとっても、この扉に関してはできるだけ短く読みやすくしたい。とはいえ、できるだけ多くのメッセージを詰め込みたい。巻頭の2ページをいただくその分だけ、重い責任を感じながら作る。

 

今回は表紙から扉の流れの中で、うさぎ跳びにこだわった。しつこい僕は飛雄馬だけでは飽き足らずこうして扉ページにビジュアルを入れ、書き出しもうさぎ跳びにした。結局、この扉がボツになったのはいくらしつこい僕でも跳んでる少年が多すぎるからだ(笑)。

 

うさぎ跳び、水が飲めない練習、そして愛のムチは俺たち世代が受けた3大パワハラだ。が、パワハラなんて言葉も概念すら皆無だった時代に俺たちは成長したから、それらを笑い飛ばす。とくに、激しいうさぎ跳びの後にやってくる筋肉痛は、「ああ、俺ったら鍛えたんだなあ」という清々しさすら感じていた。まさか害があったとは笑い飛ばすしかない。そう、すべてにおおらかだったから、俺たちのど根性が鍛えられたのだ。クレーム社会に成り下がった現代とはまるで違う時代を生きたことに感謝の気持ちを込めて、この特集を打ち込んだ。扉からのメッセージの締めは、俺たちが俺たちである所以を、きっと思い起こすことができるはずだ!! とした。vol.60を世に放った思いが、このページに詰まっているのさ。

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