昭和と令和の水飲み場対決?

 

去年は日本中のあちこちで気象災害による被害が出た。僕の住む多摩川も、広大な河川敷がすべて水に浸かり、最終で死守する土手の氾濫一歩手前まで水がいった。大好きな河川敷に以前のような輝きはなく、写真のように切ない気持ちにさせる光景があちこちに広がっている。公営で何面もある野球やサッカーのグランド、テニスコートにゲートボール場などがまだ使用不可のままで、アマチュアスポーツマンたちや少年少女たちはさぞつらかろう。

 

少しずつではあるが、かつての姿に戻そうと毎日必死の作業を繰り返していただいている。頭が下がる思いだ。ベンチやブランコなど、根こそぎ持って行かれた物が多く、そんな中でも重要度が高いからだろう、水飲み場が早くも新調された。こうして今後少しずつ、かつての輝く多摩川土手へと戻っていくと思えば、ほっこりした気持ちになれる。

 

気象災害が、いうまでもなく近年激増している。現在も暖冬による雪不足が叫ばれていて、報道では環境問題が連日叫ばれている。赤字国債と同様、子々孫々世代へと負債を増やしているようなアクションを日本はしているとも批判にさらされている。アメリカ、中国、そして我が国のGDP世界トップ3が環境対策に及び腰だと伝えられ、先日の小泉大臣のスピーチも世界から厳しく批判されてしまった。様々な問題が実に複雑に絡みあっているから、ただただ批判するのは見苦しく感じる場面もないわけでないが、そう扱われて仕方なしの状況と言わざるを得ない。

 

被災する。復興には莫大なエネルギーが注ぎ込まれる。多摩川の土手の作業を見ていても、トラックが何往復もしながら泥を運び出しているのは懸命の作業ながら、もっと建設的なところでこのエネルギーを使いたい。自らが災害のタネを蒔き、それを自らが刈り取っている状況に見えてならない。

 

ちょっと暗い話になってしまったが、この水飲み場のデザインの進化はなかなかおもしろい。だいぶかっこよくなっていて、なんとなく令和な感じがしていいなと微笑む昭和なおっさんである(こちらはこちらで昭和らしくていいね)。こうしたところでも、懸命に仕事に打ち込んでいる方がいるんだ。気持ちをほっこりさせていただいた製作者の方々や、設置に汗を流してくださった方々に感謝とエールを送りたい。

 

あっ、今日はエフエム世田谷の『アフタヌーンパラダイス』に生出演なんでお付き合いいただける方はぜひっ。僕の出番は3時半ごろでーす。

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