加藤 茶さんとの時間。

幸せな時間だった。憧れの人のインタビューがついに実現したのだ。今号の表紙で使ったことがこの幸運を呼んだのか? 日頃の行ないのよさか? 実は先日ある出会いがあり、その方の仲介によるものなのだ。感謝。

念のため早めに事務所に入る。そこの社長にうながされ、奥の応接に進むとぬぁんとすでに椅子に座ってらっしゃるじゃないの。ドッヒャー!! 小学生の頃大きな影響を受け、僕という人間形成に間違いなく大きな影響を与えたその人である。ドリフに加入するという夢を持ち、お笑い芸人を目指して僕は修行を積んだ。夢は叶わなかったが、お楽しみ会でクラス全員に笑ってもらった快感は、強く胸に残っている。そのネタ元はドリフものがほとんどだった。その本人が目の前にいきなり現れたかっこうで、緊張しながら挨拶を交わしインタビューが始まった。

寡黙な方だ。テレビで見る印象とはちょっと違っていて、丁寧に言葉を発する。悩み抜いて笑いをつくると言う。人間観察が大好きだそうで、その仕草からアイデアをつかみ、ネタへと練り込んでいく。我々の年代のころはちょうど『8時だョ!全員集合』が終わったころであり、次へのステップへと燃えていた時期だったそうだ。あんなマンモス番組をずっと牽引した後の次である。プレッシャーももちろんあったことだろう、悩み抜いたとおっしゃっていた。お客さんが笑ってくれるのがたまらなく好きだから、がんばり続けてきたそうだ。

最後に「カトちゃんぺ」をお願いすると快く受けてくれ、テストから何度も何度も決めてくれた。とにかく終止丁寧に受けてくれる姿勢は感動的で、人間のスケール感が漂っていた。そんなそぶりは微塵も見せないものの、やはり大物の風格があったなぁ。次号『ガツンとひと言、兄貴の説教』に登場するから、皆さん、乞うご期待ですぞ。

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