誤嚥は恐ろしい!の巻

本来なら食道を通るべき食べ物や飲み物(場合によって異物なども)を気管内に飲み込んでしまうことを「誤嚥(ごえん)」と言いますが、皆さんは「むせる」という経験をしたことはありませんか?おそらく、ほとんどの人がむせたことがあると思います。気管に入りそうになった、食べ物・飲み物を「こっちに入ってきちゃだめだよ」と言わんばかりに押し出すわけですが、結構苦しいですよね。しかし、食べ物などの気管への進入を防ぐというのは、非常に重要なことで、元気なうちは自然とできるのですが、それができなくなるとどういうことになるのか?あらためて考えてみたいと思います。

食べ物など、誤嚥したものが肺の中で細菌繁殖して引き起こされるのが、誤嚥性肺炎といって、特に高齢者に多い肺炎のひとつです。高齢者の場合は咀嚼機能だけでなく、嚥下機能が低下することにより、飲み込む力が衰えてしまい、食べ物や飲み物だけでなく、唾液のみでも誤嚥してしまう場合があります。このようにして、唾液に含まれる口内細菌が肺に入り込んで誤嚥性肺炎を発症するケースも非常に多く、その予防や早期発見に注意が必要だと言われています。

初期のうちは、軽い風邪のような感じであまり気づきにくいため、知らず知らずのうちに発症して、重篤化してしまうと命にかかわるという恐ろしい肺炎です。昭和40年男世代であれば、親の介護をしているという人も少なくないと思いますので、そういった場合は普段の生活のなかでも予防や初期症状への気配りが大切です。熱がある、強い咳が出る、黄色い痰が出るなどの典型的な症状の他、これらの症状がなくても、呼吸時に肺からの雑音(ヒューヒュー、グゥーグゥーなど)が聞こえる、元気がなくいつもウトウトしているなどの気づきにくい変化もあるので、気を配ってそういった症状を見逃さないように注意しましょう。特に、本人に自覚がないことも多いようですので、もし誤嚥性肺炎にかかっていた場合、周りの見守りが重要になるということです。まず予防のひとつとしてできることとしては、口の中を清潔に保つことです。食事の後の歯磨き、寝る前の歯磨きなどは欠かさずに行うように心がけましょう。そして、寝たままの状態だと、唾液なども気管のほうに流れやすくなってしまいますので、なるべく寝たきりを避け、できるだけ上体を起こして過ごすことも大切なポイントです。

高齢者でなくても気をつけよう

この誤嚥ですが、高齢者でなくても何かの拍子に食べ物・飲み物を誤嚥してしまう可能性があります。編集部・まつざきも実は先日、薬(持病のぜんそくの薬)と毎日飲んでいる数種類のサプリメントを飲む際に、ちょっと横着をして、いっぺんに飲もうとしたところ、派手にむせてしまいました。自宅でしたので、吐き出してしまえばよかったのですが、むせかけたのを我慢して無理やり飲み込んだら、一瞬呼吸困難状態になり、薬が気管に入ってしまったのか?と思うほど苦しくなって、しばらくはしゃべることができないほどでした。幸い、力いっぱいむせたおかげで誤嚥は防げましたが、紙一重だったのかもしれません。今までも、むせたことは何度もありましたが、あれほどに苦しい思いをしたのは初めてで、誤嚥が怖いというのをあらためて実感した出来事です。

普段あまり意識することはありませんが、食べ物などを咀嚼して飲み込むという行為は、生きるために必要不可欠な行為で、ごく日常的な行為でもありますが、ひとつ間違えると窒息や肺炎を起こす可能性があることを覚えておきましょう。自分自身のことはもちろんですが、前述のように身近に見守りが必要な高齢者がいらっしゃるという方は、さらに気を配ってあげることで誤嚥を防ぐことができると思います。

今日は、先日の自分の不注意による体験に基づき、「誤嚥」について考えてみました。日常生活に潜む危険に気をつけましょう!(編集部・まつざき、大いに反省する<(_ _)>)

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