女子向けの店に堂々と入れたおっさん。

フォーとカレーをランチの売り物にしていて、いつも気になっている店がある。店内を覗くと女の子ばかりで、「入れない、おっさんには無理だ」と、心がいつもそう叫んでいた。が、時はお盆真っ只中でチャンス到来だ。あっ、そうそう、バービーボーイズが復活だってね。大好きだったなあ、ライブ行きたいなあ。と、得意の脇道でした。店内を覗くといつもギャルでごった返している店内は若い男性が1人しかいない。まさしくチャンス到来を口ずさみながら店内にインだ。

 

フォーは5種類で、どれも女の子が好きそうな写真写りでメニューに載っている。カレーは単品もあるが、プラス100円でミニが付くとのことなんで迷わずセットで、フォーも悩んだ末カレーを選んだ。女子の店に野郎が2人。お盆ならではの光景だと神に感謝しながら待つこと数分、写真のセットが出てきた。「うまそー」だ。

 

スープを口に運ぶ。コクうまなカレーで、少々甘めなのが僕には若干の難ありだったが、イヤイヤうまいっす。夢中になって食っていると、今度は2人組のおっさんが入ってきた。彼らも普段は入れなかったのかななんて思いながら、奇跡の店内男子4人状態となった。フォーって何だか稲庭うどんが伸びたみたいで、何ともおもしろい麺だな。食べなれない麺をいただくと、つくづく人類は麺類だなあと深くうなづく。

 

麺を完食してご飯へと移るのだが、この絶品スープにどうしてもご飯を入れたい。だがご飯の量がギャル向けで、カレーと分散させるのが惜しく感じる量なのだ。おっさんは悩んだが末、1/3程度をドボンとスープに入れた。なんとなくお行儀が悪く感じるから、店員さんの目を気にしながらだ。ご飯がスープを吸い込むのを待とうとカレーを食す。こんなにもいろんなことをグチャグチャと考えながら食ってる奴いないだろうなと、自分に呆れながらもスプーンを運ぶとこれまた絶品じゃないか。仕上げのスープご飯もサイコーで、長年気になっていた店を大満足で出た。よしっ、来年のお盆休みもここに来るぞと誓った夏の午後だったのさ。

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