ごはん派? パン派? カツサンドの不思議。

俺たちは給食で、まずいまずいパンを食わされた。おでんと組み合わせたりされると、子供ながら腹を立てたりもした。そもそもアメリカさんのご都合で始まったパン給食なんてことは、当時知るはずもなく、なんとかパンをうまく食おうと給食時間のたびに苦労したものだ。同世代諸氏はきっと給食によってパンにはいいイメージがないだろうが、同世代でも特に女子なんかはパンを好む方が多い。

 

僕は断然ごはん派で、普段の生活でパンと出くわす機会はほとんどない。洋食屋でもパンとライスが選べればライスにしてしまう。ささっと食べなければならない時に、おにぎりかサンドウィッチかとなった時も、まずおにぎりだ。ナンが自慢のインドカレー屋でもライスをセレクトする。

 

さて本題。そんな僕だが無性にこいつが食いたくなる。しかも決まって出張の時だ。いつもお弁当と抱き合わせるからダイエッターとしては反則行為なのだが、ついついレジに運んでいる自分がいる。では普段の昼食でカツサンドを食うかといえばこれまたNO!!である。

 

出張は、いつもなんらかの覚悟を決めて臨む。勝負をかけて新幹線に乗り込む時に勝つために手にするのは、これからの勝負にエネルギーがいると本能で感じているからだろう(ホントか)。そもそも、駅弁はひとつでは足りない小さいのが多く、さて何をつけようとなった時に手にしている。僕の年間のパン消費量に占めるカツサンドの比率は相当高い。

 

そしてなんといっても、ガキの頃カツサンドを食わせてもらった時のうまさを強く覚えているのが大きい。パン屋のショーケースに入った、ほとんど買ってくれることは無い高嶺の花だった。だから特別な日についつい手が出してしまうのだ。あの日の衝撃は色あせることなく、いつも感動を運んでくる。それが今も続いているのさ(笑)。

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