タメ年の現役ボートレーサー・江口晃生の生き方

江口晃生(えぐちあきお)は昭和40年2月11日生まれ、群馬県出身の現役ボートレーサーだ。タメ年ではあるが、2月生まれのいわゆる「早生まれ」だから、「学年でいうと」ひとつ先輩。もし中学や高校時代なら「タメ」なんて言えないが、この年になればもうタメ年くくりで許してもらおう。

本誌「昭和40年男」創刊4号(2010年秋号)の特集「生涯現役宣言」に登場してくれた江口はその「宣言」どおり、今なお現役の競艇選手を続けている。普通のサラリーマンなら、大抵の人はまだ現役だと思うが、こと身体を酷使するスポーツ選手だ、50代での現役は「レジェンド」の領域に近い。

8年前のインタビュー時、「中学で野球、高校では水球をやっていたが、小さい身体がコンプレックスで、その体格ゆえに過小評価されることが辛かった」ということを話してくれた江口。そして、身体が小さいことが不利にならないボートレースとの出合いから、三日三晩かけて親を説得し競艇選手を目指したこと、40代半ばで大学院生となったことなどを語ってくれた。

「下り坂を楽しむ」という生き方

40代になってから、大学院生との「二足のわらじ」で現役選手生活に大きなプレッシャーをかけながらも、成績を落とすことなく自身にかかるファンの期待に応えた。「年齢による衰えから逃げず下り坂を楽しみたい」という言葉が昭和40年男にも勇気を与えてくれた。その言葉には、肩に力を入れないやわらかな力強さが感じられる。

ひと度事故になれば、命の危険さえもあるボートレースだが、若い頃に比べ歳をとったことによって、その積み重ねられた経験は、より冷静なレース運びができるようになるという自信につながるのだとも。

写真で見てもわかるスピード感と迫力。ひとつ間違えば命にかかわる緊張感といつも背中合わせだ。

大学院で同じゼミだったという、元プロ野球選手の桑田真澄とも「引退」について話したことがあると語っていた。その時桑田からは「燃え尽きるまで頑張ってください」という言葉をかけられたのだそうだ。桑田自身が「燃え尽きるまでやった」からこそ言えるのであろうその言葉にはやはり重みがある。しかし、燃え尽きるのはもっと先のこと。江口は、「恐れるな、挑め」というキャッチフレーズを常に言い聞かせて、自分で自分の背中を押している。たとえ成績が落ちても、堂々と自分なりの精一杯で頑張って楽しむ姿をファンや他の選手たちに見せられれば、「かっこ悪くねえよ」って思えるんじゃないかと。シャイでカッコつけの昭和40年男世代だからこそ、あえてそういうやって自分を鼓舞しているのかもしれない。

現在、最年長の選手は70歳だというから、まだまだ、まだまだこの先は長い! そして、過去の最年長優勝記録71歳を塗り替えるべく、さらなる挑戦を続けてほしい!

江口晁生・今後の出場レース

7月、8月も出場レースが多数! 詳細はBOATRACE振興会が運営するサイトにてご確認を!

 

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