ゴダイゴは洋楽である 〜最新号がやってきた。

最新号はもう手に取っていただけただろうか。まだの方をその気にさせたい。そして手に入れた方には、長〜い編集後記としてお付き合いいただきたい。

今回の巻頭特集は『昭和洋楽』をテーマに、4つの要素に分けて展開した。それぞれは、時間旅行・心に残る・大研究・事件簿とした。今日はその仕上げとなる“事件簿”から解説させていただく。このセクションはそのタイトルの通り『昭和洋楽』にまつわる数々の事件を綴っている。そのひとつ、ゴダイゴサウンドが『西遊記』のテーマ曲としてブラウン管から飛び出してきたのはまさしく事件だった。てな訳で、このセクションの頭を飾ったのだ。

 

中1の僕だった。日曜の食卓で親父が「今日から始まる『西遊記』が面白そうだぞ」ときた。彼のレコメンドする番組はあまり面白くないのが多いが、まあ特にハマっている番組もないしと付き合ったところ、これは違っていた。テンポがよくてガキっぽくない。夏目雅子さんの美しさやロケ地から感じるスケール感など、これはすごいなと感じさせるものだった。そしてなにより感激したのはエンディングテーマの『ガンダーラ』だ。子供心に「すげー曲だな」と感じた。と、第1回が放送された夜のことを僕は忘れない。

 

予感どおりにヒットチャートを駆け上がり、ブラウン管に映った彼らはドラムとベースが外人だった。しかも西遊記からの2曲めのヒット『モンキー・マジック』は英語じゃないか。僕はこの時思った「ゴダイゴは洋楽だ」と。この言葉は約40年の時を経て編集会議で使われたのだ。そしてこのようにページになった。

 

快くインタビューに応じてくださり、『西遊記』にまつわる話を多く語ってくれた。我々世代にとって必見のページに仕上がったぞ。さあ、いますぐ書店へと走れ!!

 

 

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