【S40News!】超貴重!なアナグマの写真集が発売。

『アナグマはクマではありません』 写真・文:福田幸広/監修:田中 浩/発行:東京書店/価格:2,200円(+税)

本誌連載「気まぐれ福田君新聞」でもおなじみ、昭和40年生まれの動物写真家・福田幸広による2つの写真集が発売されている。

ひとつは11月20日発売の『アナグマはクマではありません』。5年の歳月をかけて撮影に臨んだという渾身の1冊だ。警戒心が非常に強く、これまで多くの謎に包まれていたアナグマ。遠隔地からライブカメラで観察しながら撮影するというシステムで、これまであまり観察されることのなかった、ニホンアナグマのそれはそれは愛らしい姿をとらえていて、まずは表紙で悶絶死。ずきゅーん(笑)。そして健気に子育てする姿には「感動」以外の言葉が見つからず、思わずほほがゆるんだ後に涙が込み上げてくるほどだ。撮影システムにはトラブルもあったようで、そんなトラブルにまつわる「奇跡の瞬間」のことなども語られている。まるでアナグマさんと心が通じ合っているかのような出来事がなんともほほえましい。おっと…これ以上書くとネタバレしそうなので、ぜひ実際に手にしてご覧いただきたい。21×27cm横長見開きの迫力は満点だ!

『それでも美しい動物たち』 著者:福田幸広/発行:SBクリエイティブ/価格:1,000円(+税) 表紙は手のひらに乗るほどの大きさのエゾモモンガ。狭い巣の中でみんなでぎゅぎゅうになって暮らせば、寒さも平気!?

そしてもう一方は、11月25日に発売された『それでも美しい動物たち』だ。亜南極からサバンナまで、海から陸・山・空まで、1年のうち200日以上は世界のどこかで動物を見つめている福田が、それぞれの動物たちの生態について、共感と驚きをまじえて描かれている。

地球上には数えきれない種類の動物たちが暮らしていて、我々にとって身近な動物はともかく、一生かけても出会えないような動物たちがたくさん存在する。人間の都合に振り回され、棲む場所を奪われて絶滅しそうになる弱い立場の動物たちもいれば、一方で人間なんて絶対に住めないようなところでたくましく生きていたり。そんな姿を見て感じることは人それぞれだが、福田の写真で見る自然のなかで生きている動物たちは、人間以上にはるかに生きることをがんばっているよう。会えるものなら会いたいと思う動物たちとその生態が満載の1冊となっている。

それぞれの動物たちの写真には、撮影された生息地の地図が載っているものもあって、リアルに想像力がかきたてられる。キリバスやタスマニア島までは行けないけれど、日本地図のなかにある場所なら、その気になれば行けそうな気もしてくる。そして、雪の中を駆けまわるエゾリスに会いたいなどと本気で思ってしまうのだ。

 

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