土手のある暮らし。

%e5%88%9d%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%87%ba所帯を持って千葉県の松戸市に住み、そこから2度目の引越でリバーサイドの団地に住んだ。これがすこぶる気に入った。ベランダにはテーブルとイスを置き、過ごしやすい時期になると読書スペースになり、ときには仕事場やビアガーデンにもなる。落ち込んで帰宅した夜中には星に語りかけて涙するのだ(笑)。やがて犬を飼い始めて、散歩が必要になるとますます土手沿いは快適になる。玄関を出ればすぐに絶好の散歩ルートなのだ。同じく絶好のジョキングルートなのにコチラはそれほど機能していない。大家さんとトラブルになり家捜しを開始したときも、多摩川沿いは最低条件にしていた僕だ。

このブログで幾度となくふれてきた、腰痛対策でぶら下がりを始めたのもこのロケーションのおかげである。土手にあるブランコのバーに飛びつきぶら下がってみたらこれがなんとも気持ちよく、それまでの腰痛の原因がさーっと飛んでいくような気持ちを味わい、やがてぶら下がり健康器を購入してベランダに設置するほどのぶら下がり野郎になった。にもかかわらず、朝食後のぶら下がりはわざわざブランコまで出かける。ささやかながら生活に運動を取り入れようとのことで、ちょっとしたストレッチやぶら下がりを利用した体幹トレーニングなど短い時間ながら積み上げてるのはちょっと気になり始めた血糖値対策にもよいらしい。と、土手には世話になりっぱなしの約15年だ。

季節を感じさせてくれるのもよい。渡り鳥が年々増えていて、カワイイ姿に心をなごませてもらっている。そして新年のお楽しみが写真の初日の出だ。目覚ましをかけてまで行かないことを自分に言い聞かせているのは、お正月くらい縛りのない時間が過ごしたいからだ。今年はギリギリで目が覚めて出かけた。何百人もの幸せそうな笑顔や神妙な誓いの姿があり清々しい気分を味わえた。ご近所の方々と挨拶を交わせたのもなんともいい気分だった。そう、ご近所付き合いも犬の散歩を通じて広がったりしていて、そんなつながりで新年会をやろうなんてお誘いまで受けている。

将来に向けて人付き合いが大切らしいことは、同世代諸氏たちは意識し始めているのではないか。多摩川は僕の人付き合いをずいぶんと広げてくれた。加えて『昭和40年男』のおかげで仕事だけでない人付き合いが多くスタートしている。身近なところでバカ騒ぎを繰り返している秘密基地での出会いがそれだ。ここでは仕事に関係なく読者同士で集う。なんの利害関係もない出会いがきっと爺さんになった僕を支えてくれることだろう。土手暮らしと秘密基地は僕の人生にかかせないものである。きっと今年も付き合いの輪を広げてくれることだろう。

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