『悲しき願い』で洋楽入門した昭和40年男。

サンタエスメラルダ懐かしの洋楽の仕事をしていて、いろんな記憶がよみがえってはニヤニヤしている今日だ。中1の夏のことだ。洋楽はそれまでも耳にはしていたが、しっかりと聴き込んだという意味ではこの強烈なジャケットのサンタ・エスメラルダの『悲しき願い』が僕にとって初モノとなる。というのも、サザンの『勝手にシンドバット』と一緒に、友人からドーナツ盤を借りた。『ザ・ベストテン』で見て強烈な印象を残し、持っているという友人に貸して欲しいと嘆願した。すると「いい曲だよ」と、ついでのように借してくれたのが『悲しき願い』で、聴き込むごとに独特の味を感じていき、本場の音楽とはこれなんじゃないかと子供心に思ったのだ。ここから徐々に洋楽へとのめり込んでいったことが、今回の仕事によって鮮やかによみがえった。

それ以降、ジャンルもわからず洋モノだったらなんでも凄いんだと思い込んだ。本物なんてわからないくせに憧れだけで目をキラキラさせているガキだった。エアチェックを覚えて増えていくカセットテープはまさしくノンジャンルで、後になって思えば英語で歌ってりゃなんでもいいんだろというコレクションだった。徐々に知識をつけていきながらまず最初にたどり着いたのがクイーンだったり、ハードロックだったりして、こうなると『悲しき願い』やちょっぴりハマったアバ、ビリー・ジョエルなんかをポップスと位置づけいて、俺の嗜好は違うぜと鼻息を荒くした。いやあ、ガキですな。さらになんと僕は、ビートルズでさえ「ロックじゃねー、ポッブスじゃん」なんて言い出す始末で、今考えるとホントにバカモノ以外の何者でもない。やれやれ、ガラスの10代とは愚かな10代だよ。

それにしても強烈なジャケである。中1のガキはこれにどんな思いを馳せたのだろう。その記憶はよみがえらないから、この素晴らしさをわからないガキだったということだろう(笑)。

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