『スピニンク・トゥ・ホールド』が効いた、吉井和哉さんのカバーアルバム。

吉井ちょいと前の話で恐縮ながら、コイツはタメ年たちにぜひ紹介したい。去年11月にリリースされた、吉井和哉さんのカバーアルバムがスゴイのだ。吉井さんといえば、ザ・イエロー・モンキーのヴォーカリスととして数々の伝説を作り、現在はソロ活動中である。

話はいきなりそれるが、我が家ではホットプレートで荒川区のソウルフードもんじゃ焼きを楽しむことがあり、それをイエモン(家で楽しむもんじゃ焼きの略)と呼んでいる。「今夜イエモンにする」「いいねっ」って具合だ。ある日このことをブログに書き、そんなつもりはなかったのだがタイトルにイエモンとつけたところ、ものすごいPVを記録してしまった。ファンの方々はさぞむかついたことだろう。

話を戻す。イエモンの絶大な人気を支えたのは僕らよりちょっと下の世代だろうが、同世代でもハマった者は少なくないだろう。奥田民生さんと斉藤和義さんと吉井さんを、僕は骨太3大シンガーと呼んでいる。『昭和40年男』としては惜しいことに、吉井さんと斉藤さんは1つ下なのだ。まあ、同世代のミュージシャンとしてとらえると、音楽的な栄養が僕らとシンクロするだろうことが容易に想像できる音楽を作り出している。今回聴いたカバーアルバムは吉井さんのルーツを知るのが楽しく、まさしく僕ら世代の音楽原風景とシンクロするのだ。アルバムタイトルもズバリ『ヨシー・ファンク Jr.〜此レガ原点!!〜』と、原点を宣言している。

ヨシー・ファンク Jr.? フッフッフ、このアルバムのオープニングがなんと『スピニンク・トゥ・ホールド』なのだ。超絶シンガーのアルバムがいきなりインストとはなんちゅうセンス!! しかもこの曲の使い方は実におもしろく、これについてはきっとこれから買う方もいるだろうから伏せておこう。

ひばりさんの『真っ赤な太陽』やピンク・レディーの『ウォンテッド(指名手配)』など、女性の曲にものすごい調理を施して、吉井さんワールドに仕上げてあるのは圧巻だ。同じアルバムを聴いたチョイ歳上男のセリフが「『ウォンテッド』ってこんなにいい曲だったとは」と感嘆の声をあげていた。まさしく同じ感想の僕で、大げさなようだがちょっと興奮した。さらに『さらばシベリア鉄道』がバチッと決まっていたり、『襟裳岬』がググッと胸に突き刺さってきたり、ホント吉井さんてさすがだなと1つ上だからゆるされる上から目線で感動したのだった。

カバーアルバムってあまり好きでないが、前述の骨太3大シンガーなら話は別だと聴いてみて、思っていた以上の出来に本当にビックリしている。そうそう、民生さんが昔やってた『マイ・シャローナ』とかも最高だったものね。

興味のある方はぜひっ。吉井さんの歌が素晴らしいのはもちろんなのだが、俺たち世代にとってのルーツミュージックがこう料理できるんだというだけでも、十分に聴く価値がある1枚だ。オススメですぞ〜。

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