ガールのアルバム『シアー・グリード』が、デジタル化されていない!?

37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3-400x300先日、このジャケット写真をブログに掲載したところ、友人からこのアルバムはCD化されておらずプレミアがついているとの連絡をもらった。意外や意外、あれほどの騒ぎを巻き起こしたアルバムなのに、今のところ葬り去られていることになる。素人考えながら、結構なセールスになると思うのだが。

80年前後にヘビィメタルシーンが騒がしくなった。さて、この言葉をどうとらえるかはお国によって、また個人差もあることだろう。中高生の頃は、○○はハードロックだけど△△はヘビィメタルだと言葉遊びを楽しんだものだ。そして僕の持論は70年代後半に出てきたバンドで、演奏に疾走感があってサウンドにギラツキのあるヤツらがヘビィメタルで、芯が太くてどっしりとしたサウンドを武器にしているバンドがハードロックだった。もうひとつ、世間ではヘビィメタルやハードロックと呼んでいても、ボーカルとギターがロック&ブルースフィーリングあふれているところはロックンロールバンドとカテゴライズしていた。中高生時代に夢中になったバンドで並べていくと、マイケル・シェンカー・グループやアイアン・メイデン、スコーピオンズなんかがヘビィメタル。レッド・ツェッペリンやホワイト・スネイクがハードロックで、ヴァン・ヘイレンは誰がなんといってもロックンロールバンドなんだと主張していた僕だ。

ではガールはどこに属する? 音楽雑誌はヘビィメタルとしていたが、僕の分類ではロックンロールバンドに属するのだ。ボーカリストのフィリップ・ルイスの歌唱はロックスタイルそのものであり、妖しい魅力とルックスが加わり誰がなんといってもロックンロールシンガーだ。名曲『ハリウッド・ティーズ』のカッチョよさは、ちょうど当時メンバーチェンジでゴタゴタしていたエアロスミスの穴を将来的には埋めるバンドだと期待した僕だった。

化粧をして中性的な魅力を醸し出していた3大美人(!?)ボーカリスの1人としても君臨して、僕の愛読書『ミュージックライフ』をおおいに盛り上げた。ちなみにあと2人は、ジャパンのデヴィッド・シルビアンとハノイ・ロックスのマイケル・モンローで、3人のアルバムをキチンと所有しているのだから、僕は実はそっちの道が好きなのか(笑)。

それにしても、所有しているアナログ盤でプレミアがついているものがあるとはうれしく『なんでも鑑定団』の気分である。こんなメジャー作品がCD化されていないとなると、コレクションの中にはまだお値打ちものが何枚かあるんじゃないかと期待が膨らむ。〆切が過ぎたら、1枚ずつ磨きながら調べてみることにしよう。

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