第4号の大編集後記。〜やっほーっ、届いたぞ!〜

今日、

手元に

届きましたー!!!!!!! (パチパチパチ。)

ズッシリと重い一冊が手元に届いた。
うれしいっす、涙っす。
かわいいかわいい俺の分身といってもいいであろう、
完成した『昭和40年男』を眺めながら書いている。
この手元に届いた瞬間と、書店の棚に誇らしげに飾られた姿を見たときに、
極度の寝不足と風呂に入れない獣臭ですごした自分が、むくわれたような気がする。
〆切間際の約10日間ほどは、押し寄せる難題やトラブルを処理しながら
なおかつこだわりたいデザインやタイトルまわり、
さらには自分自身が担当している文章の練り込みなどなど、
どれも大事なものでやればやっただけよくなるから、時間の限り手をかける。
寝る時間や風呂に入る時間、飯を食う時間さえがすべてもったいなく感じてくる日々を
印刷所に奪われるギリギリまで粘るのだ。

今回は、当初から最高傑作を狙っていた。
思い描いた世界をカタチにしたのが創刊号で、続いてより完成度を高めた2号を経て
前号では少し遊び心を加えてさまざまなチャレンジをしてみた。
勝負の4号だと位置づけていた。
副編小笠原への要求は高いレベルになり、それは外部で手伝ってくれている編集部員たちに対しても同様だ。
雑誌への理解が深まった連中と真剣に作り込んでいることも
今回の勝負をより高いレベルへとあげてくれた大きな要因だ。

声高らかに宣言しよう。『昭和40年男秋号』は最高傑作だ。
この4冊というだけでなく、これまで自分がタクトを振って作ってきた本の中での最高傑作ができた。
45歳の誕生日を迎えて一発目でこういえることがうれしい。
最高傑作ができただけでなく、自分の本づくりへの取り組み方も劇的に成長した。
それは真剣に取り組んでくれる周囲の人間たちによるところも大きいのだが
とうとうスーパーサイヤ人になれた気分である。
これまでだって一生懸命やってきた。
いつも倒れる寸前まで追い込んできた。
自分のステージがあがっていくことを感じたことは何度もあるし
この本は自分のこれまでで最高傑作だと言える瞬間は何度もあった。
だが、今回は違う。
世界がガラッと変わった気がするのだ。
うん、スーパーサイヤ人だな。
いや、インドの山奥でダイバ・ダッタの元で修行したレインボーマンになれたのだ。

土曜日に書店で、今度は本とみなさんの勝負が始まる。
買う価値があるのか?
最高のものがつくれたと自分では思っているが、それは自分の中だけでのこと。
興奮気味に続けてきたけど冷静になれば、あふれる才能がある経験豊富なスーパー編集長でない、
俺のような凡才が最高傑作だと騒いでいるだけなのだから。

ただね、必ず一度は書店で手にとってみてほしいと思う。
そして買う価値がないと思えば、そのまま置いてほしい。
俺と一緒に作った仲間たちの魂が、今トラックに乗って日本中を駆けめぐっている。
発売日まで、あと3日だ。

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