大編集後記。キカイダーな表紙づくり(3)

いやいや、長文になってしまった。
お付き合いいただけいている皆さん、ありがとう。
長々と前提を語らせてもらったうえで、今回の作業過程をドーンと公開しましょう。

デザイナーから一発目の表紙案が送られてきたときは、まず俺自身がビックリした。
夏だから青という単純な発想が元かもしれない。
ここでの瞬間的な俺の心の言葉は。
「あーあ、わかってないな。白地だよ、うちは」

???

さあさ、これほど多くの時間を使って、しかも情熱的に語ってきた俺でさえ、
現場ではこんな勘違いをするのですよ。
もっとも憎むべき言葉の固まりだ、この台詞は。
「うちは…」なんて固めてしまうことをもっとも嫌っているはずなのに、
しかもデザイナーなりに考えて考えたうえでトライしたものに、
瞬間的に自分のベクトルと外れたというだけでわかってないなと
切り捨てようとしたこと。
はー、私バカです、愚かです。
約5分かかってそんなことに気づき、じっくりと見返すことにした。

“アリ”かもしれない。

そんな想いに変わったのはやはり5分ほど眺めてからだろうか。
副編の小笠原を呼ぶ。
「いいかあ、いくぞー」と思わせぶりにかまえ、パッと見せた。
やはり瞬間的には大いなる違和感を感じたことだろう。
だが、俺なんかよりよっぽど回転がいい。
約数秒で「ありかも知れないですね」と来た。
もちろんこのままという意味ではなく、ベクトルとしてだ。
こうした破壊もありなのではないかと。
「ふっ、さすがだ副編」と心がつぶやき、うれしくなった。
ヤツは自分に言い聞かせるように「売れないでカッコいいとかはいいっすから」とつぶやいた。

なぜキカイダーへと進化していくのだろう?
それには思わせぶりにもう1日引っ張るダメダメな俺である。
明日へとつづく。

俺を悩ませ、だが、新たな勝負へと誘ってくれた貴重な第1案だ。このブログを見ている人しか触れられないお宝ビジュアルである(笑)
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