【S40News!】手軽に使える自転車用パワーメーター『PowerCal』発売。

サイクルオプスは、手軽に使える自転車用パワーメーター『PowerCal』(パワーキャル)を発売した。

人がペダルによって自転車に与えた動力を測定する計器であるパワーメーターは、時間および距離と共に変化する動力を測定・記憶することで、競技者のパワー訓練やフィットネス用途にて訓練目標値の設定および効果を評価する尺度などとしても使われる装置だ。ところが、これらは効果なクランクやホイール組み込み式の測定機器を使用する必要があり、エントリーユーザーが気軽に使うには難があった。

この『PowerCal』は、心拍情報を元に推測・計算し、測定者が胸まわりに本体を取り付けて自転車に乗るだけで、出力情報を計算・記憶するという世界初の製品。乗る自転車が変わっても測定でき、しかも価格は1万円前後と購入しやすいのが大きな特徴だ。

しかし、心拍数から本当にパワーを計算できるのか?という疑問は湧く。サイクルオプス社はコロラド大学ボルダー校と協力し、心拍とパワーの関係を解明すべく、何年にも渡って数万件ものパワーに関するデータファイルの収集・分析を行なってきたそうだ。そして実走行時における心拍数とパワー値との間に一定のルールがあることを発見し、極めて高い精度で心拍情報からパワーをリアルタイムに導き出すアルゴリズムの開発に成功したのだという。

もちろん心拍情報も測定でき、ANT+通信規格に準拠しているので、他社のANT+対応機器と一緒に使用できる。駆動時間は約600時間。さすがに測定精度の面では組み込み式の機器には及ばないようだが、1/10程度の価格で、ワット、キロジュール、ピークパワー、FTPといったパワートレーニングに必要な指標を得ることができるのは大きな魅力だ。特にフィットネス目的のエントリーユーザーにとっては、大変使いやすいアイテムといえるだろう。健康目的で自転車に乗っている昭和40年男などにとっては、結果が数字で見える本製品はモチベーションを維持するためにも、もってこいの機器といえるのではないだろうか。

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