【S40News!】自転車用のマフラー型エアバッグ式ヘルメット。

スウェーデンのデザインハウスであるHovding社は、自転車用エアバッグ式ヘルメットを開発した。

健康や趣味のために自転車に乗る人が増えている。その一方で事故もかなり増えてきており、ヘルメットの着用が推奨されている。自転車用ヘルメットは、傷害を少なくとも60%低減するという調査結果もあるものの、着用による不快感や、持ち運びの面倒さ、見た目が悪いといった様々な理由からヘルメットを着用していない人も多い。

Hovdingのエアバッグ式ヘルメットは、これらの問題を解消する可能性をもった製品だ。従来の製品とは異なり、この首の周りに装着するマフラー型を採用している。内部に折畳み式のエアバッグ、背後にはガスインフレーターが収納されており、事故発生時には、モーションセンサがサイクリストの異常な動きを感知し、エアバッグをおよそ0.1秒で膨張させ、視界を確保しながらサイクリストの頭部のほぼ全体を囲んで保護するフードを形成する。

装着は実に簡単だ。首まわりにくるりと巻いて正面にあるファスナーで固定し、ファスナーのタグをジップオンすればOK。このジップオンによってスイッチONとなり、サウンドとLEDライトによって待機状態になったことを知らせる。バッテリーはUSBから充電するしくみで、使用中に残量が少なくなるとビープ音にてそれを知らせてくれる。そのまま使用し続けると、次第に大きな音を発するようになり、動作停止前には最大音量を発するという。


また、取り外し式のシェルが用意されているので、汗をかいてもこれを交換・洗濯することで快適に使用することができる他、好みのデザインのシェルを選ぶこともできる。

ヘルメット装着による不快感や見た目の問題をクリアできそうなこのマフラー型のエアバッグ、夏場の蒸し暑い時期などは多少暑苦しく感じるかもしれないが、それでもヘルメットよりはかなりマシなのではないだろうか。実はバイク用として着用タイプのエアバッグはすでに各社から発売されており、実用段階となっているが、ヘルメットタイプは初めてではないだろうか。気になる効果の程は同社の動画などからも確認できる。エアバッグのため、突起物には弱いかもしれないが、地面や自動車などの面への衝突には効果がありそうだ。本製品は同社サイトより購入することができ、価格は3,500SEK(スウェーデンクローナ)、現在のレートでは4万円前後となっている。

2013/9/5追記:

ライトウェイプロダクツジャパン社が、11月より国内での取り扱いを開始すると発表。価格は6万5,100円とのこと。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で