拓郎さんの次は伊武雅刀さん!!

さかのぼって火曜日のことだ。『全日本歌謡選抜』の取材で、あのすばらしい番組さばきを聞かせた丹羽たか子さんに話を聞き、『オールナイトニッポン』の伝説を坂崎幸之助さんからうかがい、サプライズで拓郎さんを目撃した。仕事とは言え、昭和40年男にとってハッピーな出会いの連続である。ちょいと逸れるが、昨日ここに書いた「目撃、吉田拓郎さん」に対して、ツイッターで「すげぇ『ひまわり』で決定的になった人っているんだ」とコメントとしてくださった方がいた。そう、今に至った自分も同感で、の拓郎さんへの接触はかなり変態的な経緯だ。皆さんの拓郎さん遍歴も聞きたいものである。

拓郎さんを目撃した僕と編集部の足立は、得した気分を分かち合いながら日比谷駅で別れた。そして僕が向かったのは渋谷のレンタルスタジオで、実はこの日はトリプルヘッダーだったのだ。タイトルどおり、これまた昭和40年男にとっては大きな存在の伊武雅刀さんへの取材を行った。

昭和40年男にとって伊武さんといえば、まずピンと来るのはデスラーの「ヤマトの諸君」ですな。あの声無しで『宇宙戦艦ヤマト』は成立しないのではないかというほど、存在感がある。僕個人で印象に残っているのは、’96年の大河ドラマ『秀吉』での伊武さんだな。竹中直人さんが破天荒に演じて、沢口靖子さんのおねと松たか子さんの淀も大いに盛り上げ高視聴率をマークした。この中にあってやはり存在感を放っていたのが、黒田官兵衛を演じた伊武さんと、古谷一行さんもいい味だったな。

いろんな場面での聞きたい話は山ほどあるが、今回は特集での登場を願ったのでもったいない気がするもののラジオ関連の話に絞る。するってえと『ジェットストリーム』かい? いやいや、あえてここには話を持っていかず、幾度と会議を繰り返した編集部の金子と導いた作戦は『スネークマンショー』だけに絞り込むことだった。大物だけに時間もふんだんにあるわけでなく、ならばぎゅっと詰めた方がいい。インタビューにいただいた約1時間弱をほとんど『スネークマンショー』の奇跡に当てた。『全日本歌謡選抜』と同様の凄まじいまでの現場の熱があった。小林さんと桑原さんとの3人のズレがよかったと強調した伊武さんだった。そう、ズレって大事ですね。価値観の同じもの同士が作ったところで面白いものは生まれない。自分の感性と異なる部分をうまく取り込んでこそ、奇跡を呼ぶ。まさにそんな現場だったようで、このインタビューの模様もすばらしいページになることだろう。またまたキメさせていただきましょう、乞うご期待だぞ!!

それにしてもこの日は僕の仕事史に残る濃い一日となった。強い光を放つ方々から真剣な話を直に受けられたことの幸せは、いい仕事に戻さないと罰が当たるな。よっしゃいくぜと翌日早朝から被災地へと向かう、なんともハイテンションな日々が続く。
 

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