坂崎幸之助さんの不思議能力に学べ。

タイトルでピンと来ることでしょう。そう、次号のラジオ特集インタビューに坂崎さんもご登場いただくことになり、先日取材にでかけてきた。『全日本歌謡選抜』での丹羽さんの取材を文化放送で終えて、昼飯をかっ込み向かったのはニッポン放送でもちろん『オールナイトニッポン』についてと、えらい豪華なダブルヘッダーとなった。

知らないタメ年たちもいるだろうからちょっと解説すると、現在も『オールナイトニッポン』は続いている。既存の時間帯に加えて、夜10時からの2時間枠で『オールナイトニッポンGOLD』が追加されていて、月曜日は坂崎さんと吉田拓郎さんがパーソナリティを務めている。坂崎さんの取材が決まったから聴かねばマズイと不純な動機ながら耳を傾けると、これは今までもったいないことをしたなと思ったほど、古き良き時代の空気が流れていた。そしてたまたま聴いた今週の月曜は、ゲストに井上陽水さんを招いてのスペシャルバージョンだったからたまらない。もう爆笑の連続だった。拓郎と陽水が15年ぶりに競演とのことで、知らなかったタメ年たちはホントに残念だったねとお悔やみ申し上げる。

よくよく考えてみると、このビッグネーム2人を迎えて番組として成立させられる人間が他にいるのだろうか? まったく違和感のなく、オモシロイ番組に仕上がっていた功労者はまぎれもなく坂崎さんだ。ただ聞き上手に徹しているわけではなく、坂崎さんの魅力もキチンと出しながら2人が一緒にいることになんの違和感も感じさせなかった。オールナイトニッポンの2部を始めた20代中盤の頃から今まで、ラジオの仕事を欠かしたことがないとおっしゃっていた。だからというわけでないが、すばらしい猛獣使いぶりは学びたいところだ。お忙しい中でたくさんの時間は取れず、2ページとなるが内容は興味深いものになるだろう。今日もキメさせていただこう、乞うご期待だぞ!!

ちょいと話はそれるのだが、番組中の井上陽水さんの言葉が突き刺さった。夏フェスなどの出演をすると、完全アウェーな感じがいいとのことだった。自分のことを知らない若い子に対峙するのがいいとか、そんなことを話していた。すばらしいですな。昨日も述べたチャレンジスピリットは、こんな姿勢にも学べるじゃないか。自分の前に続いているレールから、自らの意思と力で外れてみる。ラクでない方へ自分を持っていき新しい何かをつかんで自分に追加していく。これも昭和40年男だったら手本にするべきだな。

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