2021年の世界。

朝の情報バラエティで、今年も残りあと10日とアナウンスしていた。「そうかあ、年末進行に追い回されているうちにそんな時期なんだな」と、焦りばかりである。12枚綴りのカレンダーも2/3が用無しになった。ちなみに会社で愛用しているこのカレンダーは、写真家で昭和42年男の吉村和敏さんの作品で『ヨーロッパの美しい風景』とタイトルされているもので、来年用もすでに用意してある。1年間ありがとうってな気分にもなったそんな時に、が尊敬する元ヤマハマンから届いた不定期のメールマガジンがあまりにもタイミングがよかった。

 

そこで、僕のつぶやきに全文掲載したいと申し出たらOKだったので、今日はこれでお送りさせていただく。決してサボりじゃないよ (笑) 。こんな感じのことを発信したいなと考えていたところ、内容がピタリとシンクロするし、海外経験豊富な彼だから僕なんかよりずっと練れているのでこれでいいのだ。はじまりはじまり〜。

 

『今年の振り返り 世界編』

コロナ感染拡大/ワクチン接種/米国大統領にバイデン氏/ミャンマー軍事クーデター/中国、香港民主派排除&人権問題/日米首脳会談/米中欧経済回復/東京オリパラ/タリバンがアフガニスタン制圧/欧州洪水/恒大集団が経営危機/SDG’s・COP26/歴史決議で習体制強化/米中首脳リモート会談/原油高/ウクライナ問題/米国巨大竜巻/オミクロン株…
 
 
世界は今年もコロナ対応に追われたが、ワクチン接種の普及に伴い経済も回復し始めた。中でも中国とアメリカは立ち直りが早く欧州もそれに続いた。日本は半年遅れで感染減少となったが経済回復はこれからという段階。
 
 
また、SDG’sや環境問題が叫ばれ、日本は優等生の割に風当たりが強く、対応を迫られる状況にあるが、世界をリードできる業種や技術もあり成長産業として発展させたいところだ。
 
 
政治面では今年も自由・民主主義国家にとって中国問題が頭痛の種だった。世界からの人権問題批判も意に介さず軍備拡張にいそしむ中国は、歴史決議で習近平独裁の色を強め、革新的利益と称して覇権主義を貫いている。北京五輪もしくは共産党全国大会以降に、中国の自信過剰が有事を引き起こす可能性があり、台湾有事、尖閣有事、中印紛争など要警戒だ。
 
 
この状況を俯瞰すると、近年の米中対立構造から「中ロを軸としたユーラシア大陸国家VS米英を軸とした海洋国家+西欧」という世界の二極化が一層進展し、85年前の第二次世界大戦前夜に近づきつつあるようにも見える。
 
 
スペイン風邪パンデミック・世界恐慌・ナチス台頭≒コロナパンデミック・経済不安定の可能性・中国覇権主義。85年前、ナチスの覇権主義問題を先送りにしヒトラーの暴発を許したのは英国だが、今回は中国と対峙する側にある。となると85年前の英国の立場は日本ではないか。85年前の轍を踏まないようにするには、自由主義・民主主義・国際ルール順守・人道主義など、毅然とした主張をすることが肝要なのだろう。
 
 
日本も国防強化が叫ばれ経済安全保障を口にするようになったが、国防は軍事面だけでなく経済面や食料や医療など国民のライフラインにつながることを指す。平和ボケでは済まされない状況になってきた一年だった。来年は明るいニュースで一杯になることを期待したい。

 

この後、今年の発信はこれでおしまいとしてあり、「よいお年を」で結ばれている。ちなみにこのシリーズは3話完結で、1が「惜別」として各界の著名人との別れを綴り、2は「日本編」としてやはり鋭く切り込んでくれた。持つべきものは先輩で、心よりありがたやである。てなわけで、残りは10日間しかないがきっちりと仕上げましょう!!
 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で