「あんたのバラード」を熱唱した昭和40年男。

s40_034_magazine_img-360x488先日カラオケで、最新号の感謝の気持ちを込めて『あんたのバラード』を歌った。付録CDでそのよさを再確認して、歌ってみてまた痺れた。こうした理屈ヌキの名曲っていい。難しい歌ながら、歌っている本人だけは酔いまくったのだった。

デビュー曲がいきなりその人の代表曲となるのは意外に多く、売れなかったとしても後にメジャーになって見直されるパターンも多い。長いアマチュア時代に全力で書き上げた曲だから、その人の色も強く出ていたりする。『あんたのバラード』はまさしく世良さんらしい。

後に心地よいロックナンバーを次々とヒットさせ続けたから、世良さんらしくありながらもバラードがデビューというのは効いていると思えてならない。強い存在ながら、セカンドシングルへの影響が少なくて済んだのではなかろうか。サザンオールスターズは昭和の名曲『勝手にシンドバット』で華々しくデビューした。これは彼らにとって王道ナンバー炸裂であり、2曲目に苦労した姿はテレビで目撃した記憶があるタメ年が多いだろう。世良さんとは異なるパターンだ。とはいえ、その後の桑田さんはノイローゼと叫んでいたのが信じられないほどの名曲を量産している。

デビューアルバムが名作というのも多い。それまでの音楽シーンの流れからは信じがたい、超越系とでも言ったらいいだろうか。後追いながら、その時代において奇跡を感じさせるザ・バンドやレッド・ツェッペリン、ポリスのファーストなんかがそれだ。まさに流れを変えてしまったアルバムであり、もっと突っ込んで言うと針を落として1発目で時代を変えた。僕らにとって身近な存在のクイーンやキッスなんかのデビューアルバムは完成度が低いながら、やはり針を落として1発目は長年に渡ってライブのハイライトを担った曲だ。

さてさて『あんたのバラード』だ。カラオケで熱唱して日本の名曲だと再確認した後、『下町ロケット』を見て貴船恒広を拒否してしまう自分がいた(笑)。まったくバカな昭和40年男である。

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