【タメ年たちの大活躍!】星野智幸が書いた小説が映画化。

スクリーンショット 2013-01-18 9.49.30昭和40年生まれの小説家・星野智幸が書いた『俺俺』(新潮社刊)が映画化され5月25日から公開される。

星野は大学卒業後、産經新聞社で記者となったのだが、幼い頃はSF小説をむさぼるように読み、その頃からの夢“小説家になること”をはたすべく1991年に退職。見聞を広めるためメキシコシティに私費留学し、帰国後はスペイン語と英語の字幕翻訳を手がけながら、一年に1本のペースで小説を書く。そして応募した作品『最後の吐息』が97年に第34回文藝賞を受賞し、2000年『目覚めよと人魚は歌う』で第13回三島由紀夫賞を受賞、02年『砂の惑星』で第127回芥川賞候補に挙がり、03年『ファンタジスタ』が第25回野間文芸新人賞を受賞している。

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星野が書いた原作『俺俺』(新潮社刊)

今回映画化が決まった『俺俺』は、2011年に第5回大江健三郎賞を受賞した作品で、郊外の家電量販店で働いているどこにでもいそうな主人公が、なりゆきで“オレオレ詐欺”をしたことから「俺」が増殖し、とんでもない事態に陥っていくという奇想天外なストーリーだ。映画では、主演をアイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が務め、ミステリアスなヒロイン役を内田有紀が演じる。

星野が作品で描きたかったという“日本がいま陥っている理由がわからないまま互いを排除していくという社会”。そんな社会のなかで、人間が信頼し合うとはどういうことかを読む者に問いかける同作が、どのように映画化されるのか楽しみだ。原作とあわせてぜひチェックしたい。

このコーナーでは、昭和40年生まれの活躍を紹介しています。どんな些細なことでも我こそは!という昭和40年男はぜひ『読者投稿欄』から投稿を!

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