第84話 えっ、モーターショー?(2)

 
この押し迫った時期に
モーターショーのプレスカンファレンスに行かなければならない俺。
12時半にオフィスを出て、4時過ぎには戻ってくるという、
俺にとって東京モーターショー取材歴最短の時間で終わらせた。

トヨタのカンファレンスが見られなかったのは残念だが、
連日の泊まり込みから放つ獣臭とアブラギッシュなテカる頭を気にしながら、
クライアントと挨拶を交わした。
一丁前に意見なども述べるのが仕事でもある。
俺は遠慮なく言う方なので求められる。
ただ遠慮なく言うだけではもちろんただのバカで、
ものすごく考えて、奥の方から引っ張り出してコメントし続けてきたつもり。
そのおかげだね、多くのメーカー担当者から声をかけられる。
「あのコメントはスゴイと思いました」
「この展示の仕方はコンセプトと相反すると思います」
「こんな経済状況だからわかりますけど…」
etc.

大忙しにそんな自分をこなして、編集部へと戻りスグにチェック、チェックだぜ。
明日の出張は、一度変更してもらったので動かすわけにはいかん。
いよいよ、もう数時間しか残っていないのだ。
いくぜ!! 最後の追い込みだー。

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