命の危険を感じる暑さ!の巻

お盆休みからこのかた、全国的に猛暑・酷暑に見舞われているところが多く、熱中症などで搬送される人も後を絶たない状況が続いています。今日は静岡県浜松市で、観測史上歴代最高に並ぶ41.1℃を記録したそうです。同市では、昨日に続く40℃超えで、警戒が呼びかけられていました。

都市部の人口増加などに伴い長年にわたり問題となっているヒートアイランド現象により、埼玉県の熊谷市などは夏の暑さでその地名が有名になってしまったと言っていいほどです。熊谷市以外にも、岐阜県や高知県、群馬県、山形県などでも地形的にかなり暑さの厳しい市町村ももちろんありますが、暑さの「常連」であるそれらの市町村を超える勢いで浜松の酷暑が続いているというのは、やはり地球温暖化が加速していることを感じずにはいられません。

暑さで死ぬ恐怖

そしてもちろんこの暑さは日本だけではなく、ヨーロッパをはじめ世界各地で起きています。ほんの20年ほど前までは、日本よりも気温が低いとされていたヨーロッパの各地で軒並み40℃を超え、昨年の6月にはパリで46℃を記録するという驚くべき事態が起き、熱波で多くの人が亡くなりました。そして、日本でも熱中症で命を落とす人はこの10年ほどで確実にその数を増やしています。2010年以降、多い年は1,700人を超え、少ない年でも500人を超える死者を出しています。まさに地球規模の気候変動が起きていることはもはや否定できず、このままでは10年後にはどうなってしまうのか?考えただけで恐ろしくなります。

私は雪国の出身なので、毎年雪の事故で人が亡くなる話は必ずと言っていいほど耳にしてきました。屋根から落ちた雪の下敷きになる、雪下ろし作業中に屋根から落下するなど、普段の生活のなかで、自然がもたらす雪によって命を落とす人の話は子供の頃から聞いています。これは雪国ならではの悲しい災害のひとつです。しかし、日本の国内においてひと夏に何百人いえ、千人を超える人が暑さで亡くなるということを、50年前に誰が想像できたでしょうか? もはや災害級の暑さと言われています。もちろん専門家の間では早い時期から警鐘を鳴らしていた人もいるはずですが、一般の人が暑さに危機感を感じる頃には手遅れの状態なのでは…と思う今日この頃の暑さです。既に、海に生息する生物の分布が変化しています。農作物の収穫にもその変化の兆しが見えているはずです。10年後、20年後この暑さから私たちはどうやって自分を守ればいいのでしょうか?

エアコンを多用すれば、ヒートアイランドに拍車をかけます。かといって、熱帯夜を扇風機だけで過ごすのはやはり厳しいです。もともと私の部屋にはエアコンがないので、このところの熱帯夜には「アイスノン」と小型扇風機を愛用しています! 首に当てる時はタオルなどでしっかりくるまないと冷えすぎちゃいますので、やってみよう!と思う方は気をつけてくださいね。

コロナの予防も忘れず、「水」の飲み過ぎも気をつけて!

今年は、ご存じのとおり新型コロナウイルスの感染防止のために、マスクの着用も心がけなければなりません。ただでさえ暑いのですから、マスクをすることで熱中症のリスク上げないように気をつけなければいけません。外出先でも、周囲に人がいない状況であればちょっとの間外す、冷感素材のマスクを着用するなどの工夫が必要になってきますね。また、最近は汗をかいたからといって「水」ばかり飲み過ぎることで「水中毒」を起こすことも指摘されていますので、その点にも気をつけましょう。水だけを摂取していると、低ナトリウム血症を起こし、最悪の場合死の危険さえあるそうです。水分を摂る時は、失われた塩分も一緒に補給するために、スポーツドリンクや経口補水液にする、梅干しを食べるなどを心がけましょう。熱中症の予防だからといってがぶがぶ水ばかりを飲むのは避けましょう! とにかく、熱中症の症状を疑ったら、首筋や脇の下などを冷やすことが大切だと言われていますので、スポーツドリンクなどによる水分補給と共に、身体を冷やし、応急処置をして、それでも症状が改善しないようなら、絶対に無理せず、医療機関で診てもらいましょう。マスクが手放せないという、誰もが経験したことのない夏を健康で乗り切りたいものです。

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