コロナは心まで蝕んでいるのでは?の巻

8月8日からの三連休をからめて、お盆休みという方もいらっしゃるでしょう。全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が拡がっているなか、出かけることを控える人もいる一方で、近場ならよいだろうと遊びに行く人がいるのもしょうがないことだとは思います。しかしながら、感染者がゼロだった岩手県や、離島などでも陽性者が確認されてしまっている今、人が移動することを控えることが一人ひとりにできる大事なことのひとつであることは間違いがないように思います。

東京都では、8月9日現在10万人あたりの感染者が17.33人となっていますが、23区に限って言えば実はそんな低い数字ではありません。私が住んでいる江戸川区は人口10万人に対する感染患者は、60.3人と発表されており、ちょっと驚く数字ですが、これでも23区中23位という最下位の数です。ということは東京23区だけの10万にあたりの感染者数は一体どのくらいなのでしょうか? 実際、東京都の奥多摩町では現在感染者がゼロです。東京都のなかでも、感染者が少ない市町村は他にもありますので、それらをひっくるめて報道されている数だけで増えた減ったと騒ぐことがあまり意味がないようにさえ思います。それだけ23区に人は密集しているのです。

そして、東京都では危惧するべきことも起きています。先に述べた奥多摩町は人口5,000人ほどの町ですが、その自然を求めて観光客や釣り人なども訪れることのある町としても知られています。その奥多摩町に例年になく人が押し寄せているそうです。おそらく遠出を控えようという近隣の人たちが訪れているのだろうことは察しがつきますが、住んでいる知人が「ちょっと怖くなるほど」と言うくらいの人出ということです。出かける人ばかりを責めることはできませんが、お盆休み明けに、奥多摩町に感染者が出ないことを祈るばかりです。また昨日、東京・渋谷では「マスクをしないで山手線に乗ろう」という、マスク反対を唱える団体による信じられないイベントの呼びかけまでが起きています。こういうことを唱える人の心理というのはどうなっているのかと常識を疑いますが、そもそもこういった人たちがでてくること自体、コロナ感染拡大によって人の心も社会も蝕まれてしまっているということの表れなのだと思います。

コロナヘイトしかり…地方が首都圏からの来訪者を歓迎できないジレンマさえもヘイト扱いされ、疑心暗鬼が蔓延している現状は、ウイルスそのものの拡散に匹敵するほど危惧される事態になっているように思えてなりません。仕事でやむなく、親族の介護などでやむなくといった事情で移動せざるを得ない人にまでその矛先が向いてしまっては、経済云々以前の問題です。家から出られない人が、いわゆるコロナ鬱となり、必要以上に出歩く人が感染を拡大させるという状況に加え、ヘイトにマスク反対…もはや「騒動」を抑え込むのは難しいのではと悲しくさえなります。国が、都が、何もしてくれないと言うならば、一人ひとりの心がけに委ねられているのに、この民度の低さに言葉を失ってしまいます。その民度の低さこそが、心を蝕む原因になってしまうとしたら、あまりにも残念すぎるでしょう。

「コロナ感染は自己責任」と考える人が圧倒的に多い日本。その事実を踏まえたうえで、しっかりとした対策を考えてほしいです。実際に感染者の数、死亡者の数は欧米の先進国と比べれば少ないのは明らかですが、感染を理由に他人を攻撃してしまう人、構わず自分勝手にふるまう人も含め、「心の病」が蔓延することで地域コミュニティや人間関係が破たんしないように、正しいウイズコロナの指針を示してほしいと思います。

とにかく、自分を守り、感染してしまったら他の人にうつさないように努める。引きこもりがちになって気分が憂鬱になりそうな時は、音楽を聴く、読書をする、ビデオを観る、友達と電話で話す…など、自分に合った対策を考えましょう。個人差はありますが、人の心というのは思ったほど強くはないのです。ストレスを内側にため込みすぎても、発散しすぎてもバランスが崩れてしまうものです。やりたいことが思うようにできないのはみんな同じと考え、一人ひとりが自分の身体と心の健康を守り、家族や周囲の人を守り、デマに振り回されない、過剰に反応しないことが、正しいウィズコロナの第一歩なのではないでしょうか。

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