【S40News!】佐川光晴の最新刊『おいしい育児』発売。

 1965年東京都生まれ、茅ヶ崎育ちの昭和40年男、小説家・佐川光晴の最新刊『おいしい育児』(世界思想社刊)が2月9日に発売された。

 佐川といえば、何度も芥川賞の候補にもなっている作家である。北海道大学時代は学生寮の自治で先頭にたち、南米放浪旅などを経て食肉処理場へ。その時の生々しい体験を描いたノンフィクション『牛を屠る』は大きな話題を集めた。家庭を支える主夫生活を送りながらの執筆だったが、書かずにはいられない衝動のなかでの作品であった。以後、主夫と執筆を続けているタメ年作家なのである。

 そんな佐川による本書は、こどもの幸せを守るために私たちに何ができるか?という視点から、子供たちを育てる大人たちを応援するシリーズ「こどものみらい叢書」の第1弾である。「家でも輝け、おとうさん!」というサブタイトルにもあるように、父親が家事・育児に積極的に参加するという、著者自身が主夫としてふたりの息子を育ててきた実体験がつづられている。

 結婚後も女性が外で働くことが当たり前になって久しいが、出産・育児をきっかけにやむなく退職する人もまだまだ多く、やはり社会の風潮としては「家事は女性中心、男性は外で働く」というイメージが強いのは否めない。そうなると、家での主役はお母さんと子供。極端な場合、お父さんの居場所(物理的にも精神的にも)がない場合もあるだろう。休みの日に精一杯疲れた身体にムチ打って家族サービスするのが関の山? 普通の家庭はそういう家がほとんどかもしれないが、本書では著者が本格的に主夫業に取り組むまでの経緯や、それによって得られた素敵な体験がたくさん記されている。

 とは言え、誰もが同じ道を選べるわけではないだろうが、今より少し「家で輝くおとうさん」になるヒントはきっとあるはず。昭和40年男たちの多くは、年齢的には子育てから解放されている人も多く、そのうち息子が子育て世代になってくるだろう。そんな時にこの本を息子さんに進めてみてはいかがだろうか?「ところで親父はどうだったんだい?」なんて耳の痛い言葉が返ってくるのを覚悟のうえで!

こどものみらい叢書①
『おいしい育児』家でも輝け、おとうさん!

2月9日発売予定
価格:1300円(+税)
世界思想社刊

    

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