【タメ年たちの大活躍!】本城雅人が自らのルーツとなる新聞記者ものに挑戦。

トリダシ 本城雅人
『トリダシ』本城雅人
定価:本体1,750円(+税)/発売日:2015年7月6日

昭和40年生まれの作家・本城雅人の7月に発売された著書『トリダシ』が話題を集めている。

スポーツ新聞の現場を描く連作短編で、部下に「とりあえず、ニュースをだせ」と他社の知らないニュースを獲ってくることをひたすら求めることから、部下や同僚に「トリダシ」と呼ばれ影で忌み嫌われる東西スポーツ野球部のデスク・鳥飼を描いた本作。作家・横山秀夫が「この作者は巧みな投手だ。球筋の読めない心理戦に翻弄された」と賞賛を送った臨場感あふれる作品だ。

本城は産経新聞社入社後、サンケイスポーツに配属。野球、競馬、メジャー取材に携わり、2009年に退社すると同年松本清張賞候補作『ノーバディノウズ』でデビューした経歴を持つ。つまり、自らの記者体験をもとにした作品というわけだ。

「スポーツ新聞の三大要素は、『金』『出世』『女』だ!」とうそぶき、その露骨で下品な言動と、なりふり構わぬ取材ゆえ、社内外でも敵の多い異能の記者”トリダシ”とは、はたして何者なのか。彼の周囲の人々の目から、徐々に真実の姿が明らかになっていくという本作は、目が離せない展開と想像される。読書の秋に向けて手にとっておきたい一冊だ。

このコーナーでは昭和40年生まれの活躍を紹介。どんな些細なことでも我こそは!という昭和40年男はぜひ『読者投稿欄』から投稿を!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で