【タメ年たちの大活躍!】狂言師・野村万蔵が現代劇の演出に初挑戦。

本誌Vol.11の『タメ年のスゴいヤツ』に登場してくれた狂言師・野村万蔵が6月1日から上演されるイギリス現代喜劇『キャッシュ・オン・デリバリー』で現代演劇の演出に初挑戦する。

万蔵は和泉流狂言師で人間国宝・野村 萬の次男として生まれた。歴代当主が“野村万蔵”を名乗る野村家は、およそ300年の歴史と伝統を誇り、江戸時代には加賀前田藩のお抱え狂言師として活動。明治維新後は東京で狂言の名家としてその名を馳せて来た。

次男であった万蔵は、2000年に、明治時代に絶えていた万蔵家の分家である野村与左衛門家を150年ぶりに再興し、二世与十郎を襲名する。しかし04年に兄が死去したことに伴い、翌年に九世野村万蔵を襲名し本家の当主となった。以降、万蔵は狂言界の先端に身を置きながら国内での活動はもとより、海外公演に加え、タレントの南原清隆(彼も昭和40年生まれ!)と現代狂言を開催するなど多彩な活動を展開している。

その万蔵に震災後の水戸で「新たな笑いの可能性に挑戦するには彼しかいない」と白羽の矢が立ち、今回の舞台初演出。演目は、社会保障手当の不正受給をめぐり、10人のキャラクターが大騒ぎを繰り広げるコメディ。昨年6月に公演予定だったが、東日本大震災で延期になっていた。万蔵は「震災でマイナスな空気の今こそ、笑いが必要。前向きな気持ちになれる作品にしたい。水戸のまちを笑いで元気づけたい」と舞台にかける意気込みを話す。公演は6月1日から10日まで計8回の公演を予定している。

舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』
■公演:6月1日(金)〜10日(日)
■場所:茨城県水戸・ACM劇場
※チケット予約はこちらから

オフィシャルブログ『野村万蔵 よろず日記

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